隣人ガチャ。
引越の季節。
賃貸マンションに住むアタシは、
次は、どんな人がやって来るのだろうとドキドキしてしまう。
良い人に恵まれれば、快適な生活を送れるが、
ブラック住民に当たれば、地獄の生活となっちまうからだ。
昔、住んでいたマンションの隣人は、
夜中(午前1時過ぎ)に、チェーンソー(電動ノコギリ)で自宅の玄関の鍵を掻き切る女性だった。
ジェイソンか?
13日の金曜日か?
暗闇の中で、唸り声を上げるチェーンソー。
アタシは、怖くて、一人、自身の部屋で震えていたんだ。
後で知ったが、彼女はジェイソンではなく、鍵を失くしただけらしいのだが。
それにしたって、夜中にチェーンソーはオカシイだろ?
隣人ガチャ。
引っ越す時には、隣人は選べない。
隣に、殺人鬼が住んでいることだってあるかもしれないんだ。
実は、この3月に、今のマンションの隣人が引越して行ったばかりだ。
回転率の良いマンションだから、すぐに次の隣人がやって来るだろう。
さぁ、次の隣人は、どんな人だろうか?
願わくば。
白馬に跨(またが)った王子様で。
本日のまこメシ。
数年前の隣人は。
夜の営みで、「ホー、ホー」と声を上げる「フクロウ男」だった。
【東京の賃貸の壁は薄いよ、気をつけての本日のまこメシ。】
・ご飯(もち麦入り)
・納豆
・小松菜のお浸し
・イカメンタイ
・オレンジ
・ルイボスティー
そして、先日。
ついに、新しい隣人がやってきた。
引越業者が去った後、
ベランダから、男性の声が聞こえてきたんだ。
外国語?
少なくとも、英語ではないぞ。
いや、昔。
フランス語だと思ったら、東北弁だった人もいたな。
さて。
アタシの隣人は、どんな人だろう?
期待と不安、半々である。
(次回「隣は何をする人ぞ。中編」へ続く)
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