隣は何をする人ぞ。中編

なんでもない日常
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新しい隣人。


さぁ。
アタシの新しい隣人は、外国人か? 東北人か?
前編はこちら → 隣は何をする人ぞ。前編


廊下を歩いていたアタシの靴音に反応するように、
隣の玄関のドアがひょっこりと開き、一人の男が顔だけを覗かせた。


「こんにちは!」

少し身構えながらも、アタシは、明るく挨拶してみた。



「こんにちは」

野太い声。
30歳前後くらいか?
誠に失礼ながら、顔が濃い。


男は、「外国人」にも「鹿児島男児」にも見える。
しかも、挨拶だけでは、日本人かどうかも分からない。


挨拶したのはいいが、次の一手が見つからず、
互いに、その場で凍り付いてしまう。


ただ、何となくだが、男の視線が痛い。
値踏みされている気分だ。






そりゃあ、そうだ。
アタシが白馬の王子様を期待していたように、


隣人だって、
綾瀬はるかや広瀬すずを期待していたに違いない。





すると、男は、唐突に、


無言で、ドアをパタンと閉めた。


















ごめんな。


隣人がオレで。

本日のまこメシ。


アタシだって。


北川景子に生まれてきたかった。


【高血圧予防のご飯を若干意識し始めた本日のまこメシ。】
・野菜たっぷりミネストローネスープ
・フランスパン
・小松菜のお浸し
・イチゴ
・豆乳




翌日。


1階でウロウロしている見知らぬ男を見かけた。
昨日、玄関から顔を出した男ではない。


なぜか、手には、
バケツやすっぽん(ラバーカップ:トイレが詰まった時に使用するヤツ)を持っている。


「スミマセン。ナマゴミはどこにステルですか?」


日本語が少したどたどしい。
20歳前半位のアジア人である。


ゴミ捨て場を教えてあげながら、軽く会話をする。
日本語は、十分に理解できているようだ。


彼は、昨日、引越してきたばかりとのことだが。


あれ、もしや。


隣人は一人じゃなくて二人?


それとも、大家族で1Kに住むとか?!


(次回「隣は何をする人ぞ。後編」へ続く)

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