分かれ道。
「今まで、沢山の選択をしてきたわ」
「あの時、別の選択をしていたら、今とはきっと違う人生になっていたと思うの」
その女性(ひと)はため息をつきながら、遠くを見つめた。
感傷に浸っているところ、申し訳ないのだが。
アタシは、心の中で、嫉妬交じりに悪態をつく。
だろうな。
だって、この人、美人だもん。
いや、見た目が美しいだけだからではない。
優秀な彼女の人生には、沢山の選択肢が与えられたに違いない。
その度に、右に行っても左に行ってもいいような「あみだくじ」を
自由に選びとってきたのだろう。
アタシなんて、選べる立場じゃない。
いつだって、差し出されたモノを、有難く頂戴するだけの人生だ。
なのに、選び放題の彼女は、
今、全く想定していなかった人生に辿りついていると云うのだ。
「こんな筈じゃなかったわ」
不思議だな。
「あの日の選択」を変えていたら、
彼女の人生は変わっていたのだろうか?
不思議だな。
アタシに限って云えば、
どんな道を選んでも、今のアタシになっている気がするんだ。
自分の選択は間違っていなかったとか、
そんなカッコ良い話をしているわけじゃないぞ。
ずっとポンコツだ。
失敗したり、笑われたり、恥の多い人生だ。
だけど、
何となくだけれど、
どうあがこうが、
今のアタシに繋がっちまう、そんな気がするんだ。
結局は、
一本道の気がするんだ。
【広告:[スマホ専用]驚異のリピート率! ⇓ 】
本日のまこメシ。
今日の選択は、肉豆腐。
正解。
【刺身を選んでても正解でしょ?の晩酌のまこメシ。】
・肉豆腐
・おくらの浅漬け
・イカ明太
・にごり酒
人生の重要な決断に於いて、
たいていの場合、両方を選ぶことは出来ない。
どちらかを選びとったら、
どちらかは手放すこととなる。
だけど、真剣に選んだのであれば、
それは、どちらを選んでも間違いではなく、
選んだ道を、しっかり味わい尽くせれば、
それが自分の道になるだけだ。
それこそが正解なんだ。
コメント