晩酌

なんでもない日常

枯れる人、枯れない人。

分かれ道。アタシの会社には、定年(60歳)を迎えた後も、雇用継続を選ぶ人たちが沢山いる。そんな方々の見た目や、心の温度は、「時の風」が吹き抜ける中、静かに二つに分かれて行く気がしている。与えられるだけの水を待ち続け、満たされない渇きを見ない...
なんでもない日常

きっといい夜になる。

大型連休終了。騒(ざわ)めいたゴールデンウィークも終わり、やっと日常に戻った。窓の外では、相変わらず忙しそうに世界は回っているけれど、この小さな部屋だけは、時間がゆっくりと流れている。ゴールデンウィークは、どこにも旅行に出かけなくても、連休...

父の認知症が始まった。#57

物忘れ? 認知症?ゴールデンウィークで、実家に帰省。前回の帰省はお彼岸(3月)だったから、少し間が空いてしまったな。父が認知症と診断されてから、約2年半が経過。今のところ、父は周囲の協力を得ながら、一人暮らしを続けられている。以前と比べて、...
ああ、腹立たしい。

不本意ながら、一度キレてみた。

職場にて。不本意ながら、一度キレてみた。いつものように笑顔でやってあげれば、丸くおさまることは分かっていたけれど。今日だけは、喉の奥につかえた「イヤだ」が、勝手に口から出ちまったんだ。空気を読むために、何度も踏んだブレーキは、もうとっくに擦...
なんでもない日常

どうせまた悪が勝つんでしょ?

最後に善は勝つ?アタシの職場は、狡(ずる)い人ばかりが得をして、良い人ほど損をする職場である。卑怯な人が獲得し、優しい人は奪われたままだ。善意でやったことは、いつのまにか「当たり前」に変わっていく。責任はいつも真面目な人の肩にだけ落ちてくる...
なんでもない日常

なんかよく小銭を拾うんだけど。

小さなお金。なんかよく小銭を拾うんだけど。今日も、また、信号待ちの足元で小さく光る一円玉を、服従するように跪(ひざまず)き、うやうやしく拾い上げた。昨日は、誰もいない駅の階段で、その前は、よく行くスーパーの前で、腰を曲げ、深々とお辞儀するみ...
なんでもない日常

使わなくてよい言葉の詩(うた)。

言葉の刃。人には、生涯、使わなくてよい言葉があると思う。ココロに刺さる刃(やいば)のような、誰かを責める攻撃の言葉。虚偽を重ねる嘘の山、真実を隠す歪(ゆが)んだ言葉。相手の価値を奪い去る、勝手に決めつけた粗雑な言葉。深く語らず響くことなく、...

父の認知症が始まった。#56

遺言ある日、母はアタシにこう告げた。「お母さん、管(くだ)に繋がれて生きるのはイヤ」「そうなったら、もういいからね」今から思い返すと、何故、元気な母がアタシにそんな話をしたかは、よく覚えていないのだが。不思議なことに、その話をした2週間後、...

父の認知症が始まった。#54

年をとるということ。連休に、実家へ帰省。父の顔を見るなり、「あれ?痩せた?」と思ったんだ。聞いてみると、歯の調子が悪いとのこと。たまに、痛くなり、食べることが億劫(おっくう)になっているみたい。昔から、虫歯もなく、丈夫な歯が自慢の父。今でも...
なんでもない日常

洗い物は面倒だけれど、忌み嫌ってもいない。

洗い物。洗い物、それは毎日の営(いとな)み。汚れた食器に、ため息ひとつ。一人暮らしだもん。自分で洗うしかないよね。狭いシンクに鍋や皿が積み上がるたびに、罪悪感も重なっていく。「食べ終わったらすぐに洗うがマイルール」なんて、いったい誰が云った...