招かれざる客。

なんでもない日常
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入ってもいいですか?


ほら。
絶対、そうだ。


素敵な洋服屋の店先をウロウロしていても、
「いらっしゃいませ~」と、明るくお店に招き入れて貰えないんだ。


銀座の高級ブランド店の入口に立つドアマンに至っては、
1秒で目を逸らしやがったぞ。


招かれざる客。
どーせオマエなんぞ、なんも買わねぇだろ、と思っているに違いない。






だけど、デパ地下の店員さんだけは、
いつでも、アタシに優しいんだ。


「買う気満々」が伝わっているのか?
いつ出向いても、満面の笑みで迎き入れてくれるのだよ。



「いらたいまてぇ~!(いらっしゃいませ~!)」



よし。
今日は、韓国総菜にしようっと。


本日のまこメシ。


今日も残業。


だけど、金曜の晩酌は譲れない。

【デパ地下のお惣菜で速攻で乾杯の晩酌のまこメシ。】
『沈菜館(キムチカン)』
 ・キンパ、チャプチェ、チヂミ、ヤンニョムチキンなど総菜弁当
 ・日本酒(冷酒)






知ってるよ。
ホントは、店員さんがアタシを拒否しているのではなく、
アタシの心が、お洒落なお店に怖気づいているだけなんだ。


素敵な店ほど怖いんだ。
わくわくもするけれど、同時に、臆病にもなっちまうんだ。


友人は、「堂々としていればいいんだよ」と笑うが、
アタシにとっては、いつだって小さな挑戦なんだ。





だけど。


最近は、思い切って、一歩を踏み出すようにしている。
冒険を、楽しむようにしているんだ。


アタシがアタシを、新しい場所へ、運んであげたいんだ。

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