フツーに働いているだけじゃ、都心にマンションなんて買えないとさ。

マンション欲しい。

子供の頃は、
真面目に働きさえすれば、大人は皆、家を買えると思っていた。
一生懸命働いた分だけ、大きな家に住めると信じていたんだ。

だけど、大人になった、今。
真面目に、一生懸命、働いているつもりなのだが。

買えん。

働けど、働けど、我が暮らし楽にならざり、
ずっと賃貸、である。

現時点での、日本人の生涯年収の平均値は、約２億円と云われているようだ。
アタシは、きっと、平均値にさえ届かないであろう。

なのに。
2023年6月度の首都圏新築マンションの平均価格は約6500万円。
東京23区に至っては、約1億3千万円である。

夢のまた夢である。

定年退職とほぼ同時に、
見事、東京２３区内に新築マンションを購入した花子先輩は、云う。
（花子先輩については、第４３柱　私のあねご神様『一匹狼』を参照）

「フツーに働いているだけじゃ、都心にマンションなんて買えないわよ」

「一流企業か、パワー夫婦か、親が金持ちじゃないとね」

あの、誠に云いにくいのですが。
花子先輩、そのどれにも当てはまりませんよね？　（←失敬！）

「株よ、株」

「貧乏人があくせく働いて貯金したって、たかが知れてるでしょ？」

はい。

無理だ。

【今宵もお気に入りを集めて。慰めの晩酌のまこメシ。】
・前菜三種盛り（イチジク／カマンベールチーズ／ミニトマト）
・塩唐揚げ
・枝豆
・日本酒（冷酒）

だけど、
夢は見させてくれ。

首都圏でマンションを買っている人達が皆、
一流企業か、パワー夫婦か、親が金持ちか、株で儲けているとは限らないと。

中には、真面目に一生懸命働いて、
手に入れた人達がいると信じたいのだよ。

そして、今は、

夢は見ながら、

逆に、何者にも縛られていない今の自分を楽しんで、

いつか、自分なりの、安住の地を得られればいいと思うのだよ。