東京上京物語。

なんでもない日常

東京上京物語。


あの頃は。
未来なんて、見えなかったな。


憧れの一人暮らしを始めたけれど。

安月給で、お金もない。
働きづめで、時間もない。
カーテンも洗濯機も買えなかった。
ステキな街で働いていても、カフェもランチも行けやしなかった。


実家から職場へ通う同級生の煌びやかな生活を見て、
不公平だと呪ったこともある。


仕事は楽しかったけど。
自分の無能さに、打ちのめされる毎日だった。


地元の親友たちとも遠く離れ。
寂しい心を吐露できる場所も、格段に減った。


だけど。
「不安」だったけど、「不幸」じゃなかったな。


ただ、必死で。
ただ、真っすぐで。


「未来」は見えないけれど、
その「一瞬」は捉(とら)えていたと思う。


正直。
大人になった今でも、「未来」なんて見えないよ。
確かなモノなんて、どこにもありはしないのさ。


だから、結局。
あの頃も今も変わらない。


不安を抱えながら、
過去と未来を繋いでいる「この一瞬」を、
大切に生きていくしかなさそうだ。


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本日のまこメシ。


あの頃は、いつもお腹を空かせてた。
1日1食は当たり前。
たまに、果物をくれる先輩は、神だったな。


今は、好きなモノを好きな時に食べられる。
うん。
成長しているんだ。(多分)


【今日はどうしてもかつ丼が食べたいのよをきちんと実現している今宵のまこメシ。】
・かつ丼
・豆腐となめこの味噌汁
・きゅうりの漬物
・柿
・麦茶


夢いっぱいで。
生まれ故郷を後にしたあの頃。


遠く離れたからこそ、大切に思える人も増えた。
持っていないからこそ、その大切さに気付けたこともある。


今は、カーテンも洗濯機も買えたし、
部屋の中は、好きな物で溢れている。


だけど。
生活はできるようになったけど、
あの頃に夢見た場所へは、辿り着いていないんだ。


この「一瞬」を全力で繋いでいけば、「永遠」になるのかな?

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