理想のヒーロー。
アタシは、『スーパーマン』が好きだ。
『北斗の拳』も好きだ。
そして、『ヤンクミ(ごくせん)』も大好きだ。
殴るためじゃない。
倒すためでもない。
守るために、強い。
つまりアタシは、 弱き者を守るために、やたら強い人が好きなのだ。
空を飛ぶ。
拳(こぶし)で語る。
生徒を守る。
形は違うが、登場しただけで「うわ、コイツには勝てない」と思わせてくるヤツが好きなんだ。
強い、強すぎる。
でも、中身は優しい。
そのくせ、 顔はちょっと怖かったり、口下手だったり、服はダサかったり。
でも、それがいい。
むしろ、優しさをチラ見せするたびに 「え、今の優しさ、反則では?」 みたいな気持ちになっちまう。
多分、アタシの理想は、
空も飛べて、
拳で語れて、
教室のトラブルも一喝で止められて、
それでいて、最後にはちゃんと 「大丈夫か?」って人を心配できる人。
要するに、 強くて、優しい。
何なら、ちょっと笑える人。
そういうヒーローに、
アタシは、どうやら、 ずっと弱い。

本日のまこメシ。
最近の。
「つまみ」のヒーロー。
【強くて優しくて首ったけの本日の晩酌のまこメシ。】
・『味の匠』珍味2種
・揚げ焼きポテト
・冷やしトマト塩麹和え
・冷や奴
・ビール

誤解しないでくれたまえ。
アタシは、そんなヒーローに、 愛されたいわけでも、守ってもらいたいわけでもない。
願わくば、自分がヒーローになりたいんだ。
困っている人を見つけた瞬間に走り出して、 勢い余って自分がちょっと転ぶくらいのヒーローになってみたい。
「任せろ」 と言った3秒後に、 「いや、任せろって言ったけど、思ったより大変だな」 とか心の中で呟(つぶや)きたい。
それでも前に出る。
ちょっと後悔しながらも、俄然、前に出る。
スーパーマンみたいに空は飛べなくても、
北斗の拳みたいに、秘孔(ひこう)を突けなくても、
要するに「こんなアタシ」が、
強くて、優しくて、少し笑えて、ちょっと無茶なヒーロー になりたいんだ。
そして、できれば最後に、「オマエ、なかなかやるじゃん」 と誰かに言われたい。
言われたら多分、 めちゃくちゃ照れて、 顔だけ急に小者になるのだけれど。
いつか。
夕暮れの空の下で、誰かがふっと息をついて、
「あの人が来てくれたから、もう大丈夫」 そう思える背中を、アタシは本当に残したい。
派手じゃなくていい。
全世界を救えなくてもいい。
それでも、ここぞという時に前へ出て、
傷ついた誰かの明日を、少しでも軽くできるなら。
その瞬間こそが、 きっと、アタシのヒーローの始まりだと思う。

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