断捨離。
ペアの食器を見つめ、
アタシは静かに悟った。
ああ、これ、二人分はいらないな、と。
パジャマも、季節ごとに一着あればいい。
洗って、着て、また洗って、着る。
誰も泊りに来ないしな。
予備の布団と枕も捨てた。
タオルも、数枚、雑巾へと格下げだ。
二人掛けソファも、キミについては、前から薄々勘づいていたんだ。
この広さ、誰と分け合うつもりなんだ?
キミはきっと、アタシと誰かが並んで座る未来を、
家具なりに信じてくれていたのだろうけれど。
ごめんよ。
現実はどうだ?
片側にアタシ。
もう片側にはバッグ。
ときどき、洗濯物。
なんなら、ポテチだ。
嗚呼、断捨離しながら、気づいちまった。
最近のアタシは、ひとりで生きていく気満々だ。
嗚呼、上等だ。
その響きは、少しもイヤじゃない。
だから、誰かを待つための部屋じゃなく、
アタシがちゃんと寛(くつろ)げるための部屋にしたい。
食器はひとつ。
パジャマは一着。
予備の布団は廃棄。
ソファは少し考えどころ。
断捨離終えて、
少しだけ身軽になった部屋の真ん中で。
今日もアタシはひとり。
でも、ちゃんとご機嫌だ。

本日のまこメシ。
一人分だと手間も材料費もかかる料理は。
レトルトで。
【十分美味しい!の本日のまこメシ。】
・『カルディ』魯肉飯(ルーローハン)
・卵スープ
・冷奴
・梨
・豆乳

見栄じゃなく、快適さを。
幻想じゃなく、現実を。
マグカップはひとつでいい。
お皿もひとつで足りる。
使わない未来をしまいこんだ棚を空けて、
今日のアタシが楽な形だけを残していく。
ひとり分に整えた暮らしは、
寂しさではなく、
アタシを大切にする形かもしれない。
多分、これからもアタシは、
誰かを待つより先に、
自分をちゃんと喜ばせながら、
逞(たくま)しく、
面白く、
たまに切なく、
それでも、割とご機嫌に生きていく。

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