白い服にトマトソース。

なんでもない日常
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玉手箱。


白い服の時に限って、
トマトソースとか、
カレーとか、
手を出してはいけないモノに喰らいついている。


ふと、気づくとさ。


胸のところに、シミ一つ。
袖のところに、シミ一つ。
オマタのところに、シミ一つ。


絶望である。


白い服の時ほど、
トマトソースを選んじまうのは、何故だろう?


偶然?

不運?

運命のいたずら?


いやいや、それは、悲しき性(さが)かもしれない。


無意識だけど、危ない方へと引き寄せられ、
ダメだと云われる事を、逆にしたくなる人間の心理だと思うのだよ。


浦島太郎の玉手箱のように、
「決して開けるな」と云われると、人間、開けてみたくなるものなんだ。


そして、今日も。
トマトソースが絶望への扉を開ける。


おっと危ない。


今日も、大惨事である。



本日のまこメシ。


『辛』ラーメンも危険だけど。


全裸で喰らえば安心。


【違う意味で大惨事になるぞの本日のまこメシ。】
・辛ラーメン
・トマト
・アメリカンチェリー
・東京水(ただの水道水)





今日も、白い服にトマトソースがついていた。
家に帰って、速攻、洗濯機を回す。


「洗濯用洗剤」で洗ったけど、落ちなかった。


「漂白剤」で洗い直しても、落ちなかった。


だけど、「食器洗剤」で部分洗いしたら、スルリと落ちたんだ。





ありがとう。
嗚呼、ありがとう。


これで、お気に入りの白いブラウスも、
旨いトマトソースも、
どちらも諦めなくていいんだ。


誰が止めても食べたいんだ。


危険なモノほど、欲しいんだ。

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