認知症

父の認知症が始まった。#5

誰かが死ぬまで空きません。 「100人、待ってるんですよ」 「誰かが死ぬまで空きません」 義理の両親の介護を経験したアタシの姉は、以前、公的施設関係者に入居を相談した際に、こんな恐ろしい言葉を、投げられたそうだ。 ぶるっ。背筋が凍るじゃない...

父の認知症が始まった。#4

認知症1年生。 「今度、病院でアレをやるんだ」アレ?優勝か?MRI検査。奇妙な筒の中に横たわり、脳や身体の中を撮影する例の「アレ」である。 父の場合、掛かりつけの病院で認知症の初期症状がみられると診断されたが、再度、専門医によるMRI検査を...

父の認知症が始まった。#3

惨敗。 19時00分。震える手で、父に電話をした。 4回、5回。いつものように、数回、呼び出し音が流れる。何だか、判決を言い渡されるのを待っている気分だ。 死刑?無期懲役? いやいや、紛れもなく冤罪だぞ。 6回目のコールで、父が電話に出た。...

父の認知症が始まった。#2

19時00分。 19時ジャスト。アタシから父に電話するタイミングは、いつもこの時間だ。 父の生活習慣を考えると、父が毎日欠かさず見ているNHKのニュースと天気予報が終わり、一番、電話をとりやすい状況にいるからだ。 しかし、アタシは、今日も残...

父の認知症が始まったと云われた。震えている。#1

認知症。 それは、突然の知らせだった。「今日、お父さんと一緒に、病院の先生のお話を聞いてきました」 「認知症が始まったようです」 姉のLINEの文言は、とても静かで、だからこそ、優しくもあり、恐怖すら感じた。 父は、現在、田舎で一人暮らし。...
スピリチュアル

第39柱 私のもこり神様『二人のおんな』

二人のおんな。 二人の女性が、小さなテーブルを挟み、静かに顔を突き合わせている。最近、体調の芳しくない監督について、今後の相談をしているのだ。 一人は監督の奥様。スラリとした和美人。監督が劇映画を撮れない時代は、彼女が家計を支え続けた才女で...