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第58柱 私の母さん神様『出逢い』

出逢い。その頃。映画界で2度目の転職を果たしてから、数年が経過していた。仕事量も多く、変わった人も多い業界だが、花子先輩やあしながさんなど同僚にも恵まれ、毎日が新鮮で、充実した日々を過ごしていた。(花子先輩は第43柱『一匹狼』、あしながさん...
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第57柱 となりのお不動様『凄い霊能者③』

母の願い。「今のところない」お不動様が、シラと告げる。「して欲しいことは、特にない、と云っている」 え? そんな。お母さん!私にして欲しいこと。なにか、あるでしょ???例えば……。少し考え込んでから。心の奥に引っかかっていたあの質問を。思い...
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第56柱 となりのお不動様『凄い霊能者②』

何が視えているの?となりの里のお不動様は。とにかく、摩訶不思議なり。過去も未来も視えているのか?あるいは、人の心が読めるのか?どうあがいても、本人以外、知り得ないことも。お不動様は、はっきりと捉えてているようだ。最初に、まこが尋ねた質問はこ...
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第55柱 となりのお不動様『凄い霊能者①』

霊能者に会いに。昔、北関東のある里で。凄い霊能者に出逢ったことがある。人呼んで「お不動様(おふどうさま)」。となりの里に住む、霊媒師を生業(なりわい)にする方である。それは、突然、母を事故で亡くした頃のことだ。(詳しくは、第9柱 私の母さん...
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第54柱 アナザーおじさん神様『八方美人』

八方美人。「キミは、八方美人だね」いつも優しいEさんが。珍しく厳しい顔をして、まこに告げた。「八方美人じゃ、仕事は上手くいかないよ」Eさんは60代男性。映画界の重鎮で、まことは別の会社に勤務している。ほっこり見た目や、優しい喋り方が、政治家...
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第53柱 私のあねご神様『達人』

差し入れの達人。映画業界に再就職してから、数年が経過した。少しづつ仕事にも慣れ。この土地にも慣れ。仲間にも慣れ。まだまだ勉強中の身であることに変わりはないが。充実した、楽しい毎日を送っていた。たまには、泣きたくなるような残業続きの日もあるが...
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第52柱 私のおじさん神様『おばあちゃんと神様の健康法』

おばあちゃんの健康法。昔、昔。アタシがまだ幼少の頃のことだ。近所に住む父方の祖母が、よく云っていた。「靴下を履いて寝るな。死ぬぞ!」『死ぬ』というのは、ちょっこり、言い過ぎかもしれないが。とても暑い地域で生まれ育ったアタシは。靴下を履いて寝...
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第51柱 私のあねご神様 『浮気の定義』

浮気したこと、ありますか?「浮気したこと、ありますか?」最近、結婚したばかりの20代の女性が、職場の既婚男性4名に詰め寄っている。少し飲み過ぎたのかな?それとも、旦那さんと何かあったのだろうか?コロナ前の話だが。この日、会社の飲み会で、男性...
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第50柱 私のあねご神様 『あしながおじさんの女房』

あしながおじさん。以前、会社に、どんな女性にも分け隔てなく優しく接するオジ様がいた。ちょっと怖いお局様の女性にも。失敗ばかりの新人の女性にも。元気一杯のヤクルト・レディにも。勿論、まこにも食事をご馳走してくれたり。誕生日には、花束やお菓子を...
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第49柱 『男の事情』

運命の女。「男は結婚した後に、運命の女に出逢うものなんだ」少し芝居かかった声で、50代・Aさんが語り出す。周囲の男性陣が、皆、一様に「うん、うん」と頷いているのが、やけに可笑しい。今日は、会社の飲み会で、アタシ以外は、6名中5名が既婚男性で...