二十歳の予言。
二十歳の頃。
当たると評判の占い師から、
「アナタはしっかり者の奥さんになる」と告げられた。
仲の良い友人の母親からは、
「アナタ、絶対、結婚早いわよ」と云われた。
おいおい。
キミたちの「二十歳の予言」は大外れ。
あたしゃ、今だに独身だ。
だけど。
予言というわけではないが。
母が笑顔で言明した一言は、今でも忘れない。
「まこちゃんは、一度に二つのことは出来ないのよね」
その時は、ふふんと聞いていたけれど。
自分では、結構、器用に生きてるじゃんと、勘違いしていたけれど。
だけど、今になって、痛烈に思うんだ。
母の云う通り、
アタシ、全然、器用じゃない。
おそらく。
結婚と仕事。
両方手に入れていたら、破綻していたと思う。
アタシの人生、右手と右足が同時に出ちゃう行進みたい。
一度に二つの事は出来ないんだ。
結局、母だけが、正解。
敏腕占い師も、目利き友母も、自分自身でさえも、完敗だ。
お彼岸の今日。
母の墓の前で手を合わせながら、改めて、思う。
母の眼力、恐るべし。
本日のまこメシ。
アタシの容姿は、母にそっくりらしい。
なんとなく嬉しい。
性格や好みは、父にそっくりだ。
複雑。
【今宵も似た者同士の父娘で実家で差し呑みの晩酌のまこメシ。】
・ほっけの塩焼き
・ほたてコロッケ
・焼き椎茸
・小松菜のお浸し
・卵スープ
・パイナップル
・日本酒（冷酒）
昨晩、母が夢枕に立った。
今回のお彼岸も、スピリチュアル・メッセージを貰えたようだ。
「ごめんね、まこちゃん。褒めたつもりだったのよ」
「一度に二つのことは出来ないというのはね……」
「一つのことに凄く凄く集中しているってこと」
「好きなことを、おやりなさい」
今回のスピリチュアル・メッセージは、
「世界平和」でお願いしていた筈だが。（笑）
（詳しくは、「第８９柱 この世とあの世が繋がる日」を参照）
アタシにとっては、
小さくも嬉しい、極上のメッセージだ。
つづく
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