ズレちゃう電車。

なんでもない日常
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新人さん?


暖かい春の日差しを受けながら、
街中に、新入社員が溢れ出す季節。


アタシは、一人、家路を急ぐ。
いつものように、A駅から電車に乗り込んだ。


地下鉄の駅の間隔は、短い。
すぐに、次のB駅に到着だ。


が、あれ? 扉が開かない。
すぐに、運転士さんからアナウンスが入る。

「停車位置を修正いたしまーす」


電車は僅か前に動いたが、まだ、扉は開かない。
またもや、アナウンスが入る。

「2cm後ろに戻しまーす」


あれ? もしかして。
運転士さんも、新人さんなのかな?


前へ1cm、後ろに2cmと、
微妙に調整を続けている。



頑張れ、頑張れ、
焦るな、頑張れ!



ところが。
次のC駅でも、
その次のD駅でも、
電車は停車位置で停まることが出来ず。


そろそろ、乗客達から、
小さなため息が、漏れ始めたぞ。


しかし、アタシは、
これだけ、ズレ続けると。


次も、ズレるに決まっている、
いや、むしろ、ズレてくれと、
何だか期待しちまうではないか!


次は、いよいよ、アタシの降車駅・E駅だ。
さぁ、盛大にズレてくれたまえ!


しかし。
こういう時に限って、
電車は静かに滑り込み、一発でピタリと停車した。


シャーっと勢いよく扉が開いた瞬間、
安堵と喜びを含んだ高らかな声で、アナウンスが入った。

















「お待たせいたしましたぁー! F駅でございまぁーーすっ!」










いやいや。
ここ、E駅だよ。

(駅名、ズレてる)

本日のまこメシ。


大人になると、


手抜きを覚える。


【混ぜるだけで幸せがやってくるのだよの本日のまこメシ。】
・混ぜるだけのたらこスパゲティー
・切って盛るだけのサラダ
・洗っただけのプチトマト
・買っただけの豆乳


アタシが新入社員だった頃。
とにかく、毎日、必死だった。


能力もない。
経験もない。
時間もない。
お金もない。


仕事も、プライベートも、
やりたいことは、山ほどあるのに、
何ひとつ、満足に出来なくて。


だけど、
とにかく、目の前のことに真剣に取り組んでいると、
少しづつ、人生のご褒美が貰えるようになるものさ。


新入社員諸君。
もし、今、理想と現実のギャップを感じ、苦しかったとしても。


どうか、キミの中にある夢や希望の種を大切にして欲しいと思うんだ。


少しくらいズレても、いいのだよ。

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