スコール。

なんでもない日常

スコール。


昔、訪ねたアジアの国。
南国の突然のスコールは、アタシの心をトキめかせた。


さっきまでの青空が、風のざわめきと共にかき曇り、
雷の光を合図に、大粒の雨で熱い身体は濡れそぼる。


嵐のように近づくスコールは、
何だか、恋の始まりに似ていないか?




先日、都内で夜桜を眺めていたら、
遠くの空で、稲妻が光り、
強まる風の荒い吐息、
大粒の雨が、激しく地面を叩きつけた。


ついに、来たか?

恋の東京スコォーール!




だけどね。
日本で出逢う突然の雨は。


アタシ、
絶対、折り畳み傘、持ってんのよ。


近くの地下鉄の入口も、
調べてあんのよ。


もうね。
用意周到過ぎると、
せっかくのハプニングも楽しめない。
南国気分にも、浸れないのだよ。




きっと、恋もそう。
適度な「隙」がある女性の方が、モテるのだろうな。





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本日のまこメシ。


旬のハマグリは、
シンプルに酒蒸しにしようと思っていたのだが。


途中で、中国製と気づき、トマトソースで煮込んでみた。

何となく。


【それでもハマグリエキスはたまらなく旨かったのだよの晩酌のまこメシ。】
・ハマグリと新じゃがのトマトソース煮込み
・菜の花の辛し和え
・ゴマパン
・カマンベールチーズ
・赤ワイン



突然の雨の中。

夜桜見物を打ち切りにして、
何を期待したのか、
電車は使わず、家まで歩いてみた。


恋の始まりの気配もなく。

南国の気分すら、味わえず。

結局。
雨でびっしょり。
ただのドブ鼠の徘徊となった。



嗚呼。
誰か、アタシを南国へ連れ去って。

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