懐かしさにココロ震える。

なんでもない日常
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キャリアウーマン。


その日、電車は、思いのほか、空いていた。


ま、すぐ降りるしな。
わざわざ座るほどでもない。


扉から少し離れた場所に、スックと立った。
高めのヒールが、僅かに、もどかしい。


気付くと、アタシの背後に、二人の長身の若い男性が立っていた。
なんだか、アタシが「センター」で、イケメン二人を従えているみたいだ。


ねぇ、これって。
ちょっと「あれ」を思い出さない?














ブルゾンちえみ with B(ウィズ・ビー)。


数年前に、男性2人を従えたキャリアウーマンのキャラクターで、お茶の間を沸かせたお笑いユニットである。


嗚呼、懐かしい。
それほど昔じゃないのにな。
アタシ、大好きだったもん。






駅に電車が滑り込む。
アタシは、ちょっと気取った脚どりで、扉に向かって歩き出す。


頭の中で、BGMの「Dirty Work」が流れ出し、
思わず、呟いちまったのさ。








地球上に男は何人いると思っているの?


35億。

本日のまこメシ。


宝くじに当たるとしたら、いくら欲しい?



35億。


【心の友、かつ丼の本日のまこメシ。】
・かつ丼
・味噌汁
・豆腐の白和え
・きゅうりのキューちゃん
・豆乳





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諸説あるが、
懐かしいという感情(ノスタルジア)は、
他の動物にはない人間特有のもののようだ。


それって、凄い才能じゃないか。
懐かしいと感じる時は、不思議と、あったかい気持ちになれるんだ。


古い映画も。
セピア色の写真も。
BOOWYも。
なめねこも。
だっちゅーのも。


懐かしいと感じられるモノは、
結局、大好きだったモノばかりだな。





ほら。


あの子のことも、
懐かしく思い出したよ。


やっぱり、
ココロがあったかい。



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