どうやらギャンブルには向かないタイプのようだ。②

なんでもない日常
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パチンコ編


アタシは、基本、ギャンブルはやらない。


が、20代の頃、やむにやまれぬ事情で、
1度だけ、パチンコに挑んだことがある。


その日、友人と二人、
長野県の観光地に、1泊2日で訪れていた。


若き日の貧乏旅行だ。
手持ち金は、帰りの電車賃を除けば、二人合わせて1000円に満たなかった。


どうしよう?
帰りの電車の時間まで、まだ3時間以上あるし、お腹は減ったし。


すると、友人が、こんな提案をしてきたんだ。

「この1000円で、駅前のファーストフードで何か食べるか?」

「あるいは、パチンコで増やして豪遊するか?」














友よ。
どうかしているぜ。


アタシ達は、パチンコなど、やったこともないのだぞ。


だいいち、それで負けたら、もう、ポテトさえ味わえない。
この地で野垂れ死にするかもしれないんだぜ。






だけど。


せっかく長野まで来たんだ。
ファーストフードも大好きだが、
長野名物が、どうしても食べたい。





























チャンチャンバラバラ、チャーン!

















大当たりー!


本日のまこメシ。


お蔭様で。


長野の美味しい蕎麦を食べられた。


【あの興奮は今でも忘れないの日曜のブランチのまこメシ。】
・卵サンド
・サラダ
・アールグレイ
・豆乳




ビギナーズ・ラック。
初心者が往々にして得る幸運だった。


いいか、アタシ。
だから、いい気になって、また、パチンコに手を出したならば、
きっと、次は、ボロ負けするぞ。


怖いんだ。
身ぐるみ剝がされて、
転落人生を送って、
鼻血ブーになるに違いない。


見えるんだ。
どこかの国に売られて、
買い手もつかず、
鼻血ブーになるに違いない。


まぁ、
もう一度、パチンコをやりたいとは思っていないのだけれど。


結局、アタシは、こんな風に、
夢を見るより先に、ビビっちまうからさ。





やっぱり、アタシは、


ギャンブルには向かないタイプのようだ。

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