まこ

映画

日本一の斬られ役 &『キングダム2 遥かなる大地へ』

日本一の斬られ役。 「いかに無様(ぶざま)に死ぬか、そればかりを考えています」 福本清三さんはそう話し、斬られる際に大きくのけ反って倒れる「エビぞり」を披露してくれた。アタシが担当した映画祭で、ゲスト出演していただいた際の一コマである。 「...
スピリチュアル

第61柱 私のあねご神様『目に見えないもの』

三代目。 「酒の一滴は、血の一滴!」 いつものフレーズを叫びながら。グラスを逆さまにして、最後の一滴まで、己(おのれ)の舌に流し込んでいる女性がいる。 彼女は、活動写真プロデューサー。創業100年を超える老舗映画社の三代目だ。1910年(明...
なんでもない日常

自分を労(ねぎら)う。

自分を労う。 五月病に泣き。今度、何かあったら、会社なんて辞めてやると心に誓い。這いつくばりながら、会社へ通った六月。 七月になり。気持ちも何とか少し持ち直し。 相変わらず、理不尽なことも多い毎日だけど。振り返れば、楽しいことも、沢山あった...
なんでもない日常

彼女の世界には、好きなモノが溢れている。

好きなモノ。 その女性の口癖は、「私、○○○のこと、大好きなんです!」会うたびに、好きなモノが増えているんだ。かき氷。映画『ジュラシック・パーク』シリーズ。子供と猫の動画などなど。 彼女の世界には、好きなモノが溢れている。アタシも負けてはい...
映画

日本映画界のジンクス&『エルヴィス』ほか

日本映画界のジンクス。 日本映画界には、まことしやかに囁かれているジンクスがある。 それは、「過去最高の興行収入を叩き出した翌年は、大きな試練がやってくる」というものだ。 2010年。『アバター』『アリス・イン・ワンダーランド』など3D映画...
なんでもない日常

幸せ恐怖症。

幸せ恐怖症。 久しぶりに仲間と集まり、楽しい宴を催した金曜日。そして、昼まで眠りを貪(むさぼ)れる土曜日の、なんと幸せなことよ! だけど、あまりの幸せが少し怖くなり。勝手に一人で反省会。 幸せ恐怖症。幸せって、なんだか怖い……。 幸せの次に...
スピリチュアル

第60柱 私のあねご神様『夢を追う人』

夢を追う人。 映画に携わる会社で仕事をしていると。たくさんの「卵」たちが、アルバイトとして訪れる。 監督の卵俳優の卵脚本家の卵などなど。 彼らは、アルバイトをしながら、自主映画を制作したり、小さな舞台に出演したり、作品をコンクールに応募した...
スピリチュアル

第59柱 私のあねご神様『好きな人、嫌いな人』

映画祭。 その頃。ある映画祭で、「日本映画の旧作」部門を担当する事となった。 それまで、邦画の旧作を、殆ど観たことがなく。最初は、「え? クラシック映画のどこが良いの?」と思ったが。いやいや。日本映画が娯楽の頂点に君臨していた1950年代頃...
なんでもない日常

夏の初めは、カツカレー。

生命維持管理装置。 アタシは、夏が嫌いだ。暑いし。ジメジメするし。 そのせいで。夏も中盤に差し掛かると、いつも食欲が激減してしまう。 だからなのか?夏の「始まり」は、いつもカツカレーが食べたくなる。 おそらく、本格的な夏が始まる前に。アタシ...
スピリチュアル

第58柱 私の母さん神様『出逢い』

出逢い。 その頃。映画界で2度目の転職を果たしてから、数年が経過していた。 仕事量も多く、変わった人も多い業界だが、花子先輩やあしながさんなど同僚にも恵まれ、毎日が新鮮で、充実した日々を過ごしていた。(花子先輩は第43柱『一匹狼』、あしなが...