昔の男。

なんでもない日常
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昔の男。


今、目の前にいる男のことを、
かつて情熱的に愛したのは事実だ。


しかし、今や。
男の顔も声も綺麗な指も、アタシの心を揺さぶることはない。


男とは3年ほど付き合って、
別れてからは、1度も連絡すらとっていなかった。


未練も、期待も、イタズラな下心も何もない。
男がたまたま上京し、共通の友人も一緒ならと、ほんの軽いノリで再会しただけだ。


だけど。
ピクリとも動かない自分の心が、逆に、アタシを惨めにさせた。


ねぇ、アタシ、本当にこの人のこと、好きだったの?



別れを切り出したのは、アタシの方からだけど、
それでも、一つの恋を終わらせる時の罪悪感と焦燥感は、いつもアタシの胸をひどく締め付ける。


生涯、たった一人の人だけを愛し抜くなんて、所詮、無理なことだし。
人間は飽きっぽい動物だものと開き直ってしまえば、楽になれるかもしれないけれど。



男の優しい声も、仕草も、何も変わっていないのに。
この小綺麗だけどツマラナイ男と向き合いながら、
アタシは、自分の冷え冷えとした心とも向き合っているのだ。



現実って、たまに恐ろしいほどの牙をむくよね。



結論。
昔の男になんて、会うもんじゃない!



本日のまこメシ。


せめてもの供養に。
彼が以前好きだった、思い出の焼肉丼で、週末をを〆る。


成仏してくれや。


【想い出は美しいままでのまこメシ。】
・焼肉丼
・きんぴら
・赤カブの漬物
・柿
・ルイボスティー(ホット)



大切にしたい思い出は、記憶の中で、育てればいい。

そのままで。

開けずに、そっと、そのままで。



だからこそ。

彼の方だって、思っているかもしれないね。

昔の女になんて、会うもんじゃない!

南無阿弥陀仏。

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