断捨離。
古い手帳とか家計簿は、いつ捨てたらいいのだろう?
あの日のアタシがぎゅうぎゅうに詰まっている。
予定も、愚痴も、恋も、反省も。
後で読む。
うん、読みたいと思っている。
その「後で」は、たぶん、老後のアタシか、
「もう長くは生きられない」と悟った時のアタシなんだろうけれど。
だけど、本当に読むのだろうか?
なんなら読む前に、逝っちまうんじゃないか?
だいいち、「読み返す未来」より、「場所を取る現実」の方が重くのしかかる。
手帳の中のアタシは結構必死なのに、今はその上にガムテープやら電球やら生活感が積まれているぞ。
だからと言って、捨てるのは寂しい。
思い出までゴミ袋の中で、しゃかしゃか泣きそうだ。
だけど、その「感傷」にも家賃みたいなモノはある。
思い出を全部住まわせるには、アタシの家の収納はあまりにも狭い。
決めた。
3年分を残して、後は全部捨て去ろう。
狭い我が家。
断捨離は必要。
昔のアタシよ。
許しておくれ。
泣いた日も、
浮かれた日も、
やけに手帳にシールを貼っていた日も、
ちゃんと生きていて偉かった。
大丈夫。
ぜんぶ、アタシが覚えていてあげるからさ。

本日のまこメシ。
今、見ると。
大事件のわりに字が汚い。
【冷蔵庫の中も断捨離のランチのまこメシ。】
・残り物で手作り弁当
・ヨーグルト
・緑茶

さようなら。
お金がなくて公園で遊んでばかりいた頃の日記帳。
さようなら。
急に丁寧な暮らしを始めようとして二週間で力尽きた記録の家計簿。
さようなら。
会社のパワハラ上司の名前を「悪魔」と書きこんでいた仕事の手帳。
大丈夫。
捨てるのは過去じゃない。
紙だ。
しかも、結構、かさばる紙だ。
思い出は案外、
押し入れよりも心の方に残るもの。
そして、心は収納ケース代もかからない。
それに、心からなら、いつだって軽やかに取り出せる。
さぁ。
思い切って、断捨離したよ。
少し寂しくて、
でも、少しすっきりもした。
空いた棚には、
これからのアタシを置けばいい。

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