アタシはビビり。

なんでもない日常
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臆病者。


アタシは、コンプレックスや劣等感が強いせいか。
相手に迷惑をかけるんじゃないか、怒らせてしまうのではないかと、すぐに不安になる。


俗に云う「ビビり」である。




高級そうな店や、お洒落な店は、足を踏み入れることを躊躇(ためら)っちまう。
不釣り合いな客が来たと思われるのが、怖いからだ。


だから、何かの拍子に入店してしまったお店では、つい何かを買ってしまう。
店員の気分を害したくないからな。




髙島屋の入口にいる上品な案内係の人に、
店内についての質問は出来るが、
髙島屋の近くにある有名な公園への行き方は聞けない。
関係ない仕事までさせては、申し訳ないしな。




で、結局。


1,500円のピアスが欲しかったのに、
15,000円のピアスを、耳にぶら下げている。


新宿高島屋から新宿御苑には、
永久にたどり着けないんだ。








だけど。
そんなビビりなアタシでも。


何故だろう?
これだけは、


堂々と、

臆することなく、

遠慮せずに、

何人(なんびと)にでも、

聞くことが出来るんだ。
















「スミマセーン!」 (挙手)








「ご飯の大盛は、無料ですか~?」


本日のまこメシ。


デパ地下も。


1個だけとか、悪くて買えない。


【だからセット売りはビビりの救世主なのだよの晩酌のまこメシ。】
・松屋銀座『RF1(アール・エフ・ワン)』店長セレクトセット
・松屋銀座『BREAD STORY』チーズパン、ダークチェリー
・赤ワイン




昔の職場に、ちょっと臆病な先輩がいた。
物静かで、いつも人の顔色を窺(うかが)っているような女性だった。


一部の意地悪な後輩は、
「暗い」とか「つまらない」とか敬遠している人もいたけれど。


アタシは、彼女が大好きだったんだ。
他人を思いやることが出来る人で、とても仕事が出来たんだ。


本人は、「怒られたくないだけ」と笑っていたが、
次の流れを察知し、何事にも準備を怠(おこた)らない人だったな。


きっと、ビビリな性格の人は、
危機管理能力も高く、想像力もあるんじゃないか?





嗚呼。
ビビりも悪いことだけじゃない。
ビビりにはビビりなりの良さがあるのだよ。





アタシも、いつか。
ビビりの星になりたいと願うのだよ。

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