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第66柱 私の母さん神様『お彼岸』

お彼岸。 秋のお彼岸(おひがん)がやって来た。お彼岸とは、「春彼岸」と「秋彼岸」の年に2回。それぞれ「春分の日」と「秋分の日」を中日(ちゅうにち)とし、前後の三日を合わせた七日間のことを云う。 お彼岸の中日(ちゅうにち)は、何とも興味深い日...
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第65柱 私のあねご神様『選択』

分かれ道。 ある時、会社の同僚が、真剣な顔をして問うてきた。 「私、人を好きになってもいいのかな?」 彼女は、経理担当のしっかり者。女優の綾瀬はるかさんに似ている超絶美人である。(なので、このブログでは、彼女の事をハルカさんと呼ばせていただ...
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第64柱 『水の中』

水の中。 水中から見上げる太陽は、何て美しいのだろう。 揺れ踊る波間をすり抜けた光の帯が、幾重にも重なり合い、宝石の矢のように降り注いでいる。 その時、アタシは、薄れ行く意識の中で、うっとりと水面を見上げていたんだ。 あれはまだ、アタシが小...
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第63柱 『変わらないモノ』

三者”快”談。 失礼を承知で云うが。アタシの尊敬するプロデューサーM氏は、ちょっこり『ヨーダ』に似ている。 『ヨーダ』とは、『スター・ウォーズ』の主要キャラクターの一人で、見た目は小柄な老人だが、銀河系最高の剣士と呼ばれるジェダイ・マスター...
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第62柱 『福の神と貧乏神』

貧乏神。 オイラは貧乏神。 痩せっぽちで、ボロボロの服を着て、皆に嫌われ者のオイラだが、れっきとした「神様」だ。 あちこちから追い払われ続け。流れ流れて、今は「まこ」という名の女の家にいる。 四角い部屋を、丸く履き。たまに、燃えるゴミを出し...
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第61柱 私のあねご神様『目に見えないもの』

三代目。 「酒の一滴は、血の一滴!」 いつものフレーズを叫びながら。グラスを逆さまにして、最後の一滴まで、己(おのれ)の舌に流し込んでいる女性がいる。 彼女は、活動写真プロデューサー。創業100年を超える老舗映画社の三代目だ。1910年(明...
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第60柱 私のあねご神様『夢を追う人』

夢を追う人。 映画に携わる会社で仕事をしていると。たくさんの「卵」たちが、アルバイトとして訪れる。 監督の卵俳優の卵脚本家の卵などなど。 彼らは、アルバイトをしながら、自主映画を制作したり、小さな舞台に出演したり、作品をコンクールに応募した...
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第59柱 私のあねご神様『好きな人、嫌いな人』

映画祭。 その頃。ある映画祭で、「日本映画の旧作」部門を担当する事となった。 それまで、邦画の旧作を、殆ど観たことがなく。最初は、「え? クラシック映画のどこが良いの?」と思ったが。いやいや。日本映画が娯楽の頂点に君臨していた1950年代頃...
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第58柱 私の母さん神様『出逢い』

出逢い。 その頃。映画界で2度目の転職を果たしてから、数年が経過していた。 仕事量も多く、変わった人も多い業界だが、花子先輩やあしながさんなど同僚にも恵まれ、毎日が新鮮で、充実した日々を過ごしていた。(花子先輩は第43柱『一匹狼』、あしなが...
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第57柱 となりのお不動様『凄い霊能者③』

母の願い。 「今のところない」お不動様が、シラと告げる。 「して欲しいことは、特にない、と云っている」 え? そんな。お母さん!私にして欲しいこと。なにか、あるでしょ???例えば……。少し考え込んでから。心の奥に引っかかっていたあの質問を。...