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第56柱 となりのお不動様『凄い霊能者②』

何が視えているの? となりの里のお不動様は。とにかく、摩訶不思議なり。 過去も未来も視えているのか?あるいは、人の心が読めるのか?どうあがいても、本人以外、知り得ないことも。お不動様は、はっきりと捉えてているようだ。 最初に、まこが尋ねた質...
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第55柱 となりのお不動様『凄い霊能者①』

霊能者に会いに。 昔、北関東のある里で。凄い霊能者に出逢ったことがある。 人呼んで「お不動様(おふどうさま)」。となりの里に住む、霊媒師を生業(なりわい)にする方である。 それは、突然、母を事故で亡くした頃のことだ。(詳しくは、第9柱 私の...
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第54柱 アナザーおじさん神様『八方美人』

八方美人。 「キミは、八方美人だね」いつも優しいEさんが。珍しく厳しい顔をして、まこに告げた。 「八方美人じゃ、仕事は上手くいかないよ」 Eさんは60代男性。映画界の重鎮で、まことは別の会社に勤務している。ほっこり見た目や、優しい喋り方が、...
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第53柱 私のあねご神様『達人』

差し入れの達人。 映画業界に再就職してから、数年が経過した。 少しづつ仕事にも慣れ。この土地にも慣れ。仲間にも慣れ。 まだまだ勉強中の身であることに変わりはないが。充実した、楽しい毎日を送っていた。 たまには、泣きたくなるような残業続きの日...
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第52柱 私のおじさん神様『おばあちゃんと神様の健康法』

おばあちゃんの健康法。 昔、昔。アタシがまだ幼少の頃のことだ。 近所に住む父方の祖母が、よく云っていた。「靴下を履いて寝るな。死ぬぞ!」『死ぬ』というのは、ちょっこり、言い過ぎかもしれないが。 とても暑い地域で生まれ育ったアタシは。靴下を履...
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第51柱 私のあねご神様 『浮気の定義』

浮気したこと、ありますか? 「浮気したこと、ありますか?」 最近、結婚したばかりの20代の女性が、職場の既婚男性4名に詰め寄っている。少し飲み過ぎたのかな?それとも、旦那さんと何かあったのだろうか? コロナ前の話だが。この日、会社の飲み会で...
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第50柱 私のあねご神様 『あしながおじさんの女房』

あしながおじさん。 以前、会社に、どんな女性にも分け隔てなく優しく接するオジ様がいた。 ちょっと怖いお局様の女性にも。失敗ばかりの新人の女性にも。元気一杯のヤクルト・レディにも。 勿論、まこにも食事をご馳走してくれたり。誕生日には、花束やお...
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第49柱 『男の事情』

運命の女。 「男は結婚した後に、運命の女に出逢うものなんだ」 少し芝居かかった声で、50代・Aさんが語り出す。周囲の男性陣が、皆、一様に「うん、うん」と頷いているのが、やけに可笑しい。 今日は、会社の飲み会で、6名中5名が既婚男性、女性はア...
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第48柱 『女の事情』

漏れてますよ。 「彼、もしかして、妻子持ち?」 直球勝負で聞いてみる。素直な瑠璃子には、変な小細工は不要だ。 すると。「能面」だった瑠璃子の顔がするすると赤くなり、「人の顔」に変わる。そして、大きく目を見開き、怒ったようにアタシに問い質(た...
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第47柱 『心の声』

心の声。 「奥さんだけならね、アタシ、絶対、負けないと思うんだ」「でも、子供がまだ小さいみたいで。それが、ちょっとね」 瑠璃子の突然の告白に、何と答えていいのか解らず、躊躇(とまど)っていた。 すると。まただ。空間が更に歪む。そして、今度は...