スピリチュアル 第48柱 『女の事情』 漏れてますよ。「彼、もしかして、妻子持ち?」直球勝負で聞いてみる。素直な瑠璃子には、変な小細工は不要だ。すると。「能面」だった瑠璃子の顔がするすると赤くなり、「人の顔」に変わる。そして、大きく目を見開き、怒ったようにアタシに問い質(ただ)し... 2022.04.22 スピリチュアル
スピリチュアル 第47柱 『心の声』 心の声。「奥さんだけならね、アタシ、絶対、負けないと思うんだ」「でも、子供がまだ小さいみたいで。それが、ちょっとね」瑠璃子の突然の告白に、何と答えていいのか解らず、躊躇(とまど)っていた。すると。まただ。空間が更に歪む。そして、今度は、耳鳴... 2022.04.18 スピリチュアル
スピリチュアル 第46柱 『秘めごと』 女子会。「違う、違う! 全然、そんなんじゃないよー」身体の前で、大げさに両手を振り、おどけてみせる瑠璃子。こりゃぁ、間違いない。否定すれば、するほど。その男性(ひと)の事、絶対、好きだよね?(ニヤリ)瑠璃子は、昔の同僚で、彼女が転職してから... 2022.04.16 スピリチュアル
スピリチュアル 第45柱 『黒いオーラ』 パソコンから黒いオーラが!「おはよーございまーす!今日も、一日、頑張りまっす」元気一杯、出勤したつもりが。自身のパソコンに近づいた途端、一瞬、たじろいでしまう。パソコンから、黒くて邪悪なオーラが放たれていたからだ。オーラは「人」から放たれる... 2022.04.04 スピリチュアル
スピリチュアル 第44柱 私のあねご神様『ALIVE or DEAD』 サバイバル。「ほら。どんどん呑みなさい」口をつけたばかりのまこのグラスに、更に、ワインを流し込む花子先輩。呑ませ上手、注(つ)ぎ上手。自身もぐいぐいと呑み進めながら、何だか凄く嬉しそうだ。花子先輩がご機嫌なのは、何よりなのだが……。まこが誘... 2022.03.31 スピリチュアル
スピリチュアル 第43柱 私のあねご神様『一匹狼』 一匹狼。「いつまでランチしてんの? 他の人が出かけられないでしょ!」ほーーーい。スミマセンでしたぁ。女帝・花子先輩に一喝され、ランチから戻った女性陣たちが、散り散りに逃げ惑っている。仁王立ちの花子先輩。よく見る光景だ。花子先輩は、長年この会... 2022.03.29 スピリチュアル
スピリチュアル 第42柱 私のおじさん神様『DEEPな予感』 DEEPな予感。もう一度、映画界に就職すると心に決めてから、半年後。まこは、今、映画業界の片隅で働いている。引き寄せの法則は、偉大なり!働き始めたのは、映画の団体。映画界の仕組みを整えたり、業界全体を後方支援する会社で、映画界のVIP達が頻... 2022.03.27 スピリチュアル
スピリチュアル 第41柱 私のもこり神様『スタンバイ』 スタンバイ。事務所が事実上の解散となり、突然の無職となった。当時32歳、独身。彼氏なし。貯金なし。仕事なし。うー。哀れの極みである。子供の頃は、32歳って、もっとずっと「大人」だと思ってた。多くの知識、多くの経験。何でも出来て、色んなモノを... 2021.11.20 スピリチュアル
スピリチュアル 第40柱 私のもこり神様『終わりの美学』 終わりの美学。「急で悪いな。退職金も出せないけど」ガガさんが、無理に笑顔を作り、まこに告げた。抗(あらが)う筈などない。『わかりました』と静かに受け入れるだけだ。結局、監督率いるこの映画制作会社は、収束へと舵を切った。正確に云うと、会社の名... 2021.11.18 スピリチュアル
スピリチュアル 第39柱 私のもこり神様『二人のおんな』 二人のおんな。二人の女性が、小さなテーブルを挟み、静かに顔を突き合わせている。最近、体調の芳しくない監督について、今後の相談をしているのだ。一人は監督の奥様。スラリとした和美人。監督が劇映画を撮れない時代は、彼女が家計を支え続けた才女でもあ... 2021.11.16 スピリチュアル