真面目さん。
「真面目だね」
小さい頃は、そう云われるのが嬉しかった。
「きちんと出来て偉いね」と褒められた気がして誇らしかったからだ。
だけど、大人に近づくにつれ、真面目と云われると哀しくなってきた。
頭の固い、つまらない人認定されたみたいだからだ。
時代は「ノリが命」という世情だったし、
ちょい悪くらいの方が、人気が出たからな。
それから、「真面目」と呼ばれぬよう、
わざと悪ぶってみたり、無理におどけてみせたり。
策略は功を奏し、
学生の頃は、「ちょっと遊んでいる風」を装い、愉しく過ごしていたが。
結局、「根」は真面目なもんだから、
そんな自分のいい加減な言動が、自分で自分を疲れさせただけだったな。
あれから大人になり。
さぁ、社会の一員として、立派に「真面目」を選び取ってもいいよねと、
日々、懸命に働いているが。
何故だろう?
やはり、ズルい人ばかりが得をして、
正直者は損をする世の中だ。
だからかな。
今でも、「真面目だね」と云われると、
少し自分を否定された気持ちになっちまうんだ。
もっと適当でいいじゃない?
もう少し楽に生きれば?
まるで、「真面目なアタシが悪い」と、
謗(そし)られている気分になるんだ。
真面目という言葉を調べてみると、こう記してあった。
「嘘やいい加減なところがなく、真剣であること」
「真心のあること。誠実であること」
ねぇ、「真面目」って、誉め言葉じゃないの?

本日のまこメシ。
不真面目さ漂う。
冷凍牛丼も好き。
【楽して美味しくの本日のまこメシ。】
・冷凍牛丼
・温泉卵
・ほうれん草のお浸し
・ゆず大根
・さくらんぼ
・豆乳

先日、こんなことを云われた。
「真面目だね」
そして、こうも続けてくれた。
「だから信頼できる」
嬉しかった。
始めて、「真面目」に正当な光が当てられた気分だ。
中には、
「真面目な人は、人生の楽しみ方が下手」と云う人もいるけれど。
そうかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。
だいいち、真面目な人は、
嘘やごまかしを嫌うからこそ、「自分の好き」にも忠実なんだぞ。
真面目「過ぎる」のは、いただけないし。
真面目を誰かに強要するのもダメだけれど。
自分らしく。
ただ、正しさを重んじたいだけなんだ。
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