それぞれの『火垂るの墓』

なんでもない日常
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父娘で鑑賞。やっぱ名作やん。


夜8時30分には、ウトウトし始めるアタシの父が。
珍しく、夜9時に茶の間を陣取り、テレビに向かっていた。


『火垂るの墓』


ほほう。
7年ぶりのテレビ放映だって。


アタシも1度だけ観たことはあるが、
怖いイメージしか残っていないな。


幾つかの名場面は覚えているものの、
あの少年は、どうなったっけ?





で。
父と娘(アタシ)、二人並んで『火垂るの墓』をテレビ鑑賞。


おいおい、哀し過ぎるぞ。
でも、やっぱ、名作中の名作じゃないか!



以前は、耐えられなかったシーン(母親が包帯でぐるぐる巻きになっている姿/節子(4歳)が憔悴していく姿)も、目を背けずしっかり見届けたぞ。


以前は、腹立たしさしか感じなかった場面(西宮のおばさんが意地悪)も、
今は、複雑な思いではあるが、少しだけ理解できる気がするんだ。


憎むべきは「戦争」である。
誰が悪いとかじゃない。
「その時、そうするしかない」人がそこにいたんだ。




そして、父は、
清太(14歳)に感情移入し、観ていたようだ。


だよね。
同じとまでは云わないが、父は、戦後の混乱を経験しているんだもの。





結局、最後まで居眠りもせず、
『火垂るの墓』を観終わった父が、ぽつり、こう云った。






「俺はここまで、よく生きてこられたな」










終戦記念日の夜に。


それぞれの『火垂るの墓』。



本日のまこメシ。


こうして父と一緒に晩酌が出来ることは。


奇跡に近いのかもしれない。

【お盆で帰省中の父と晩酌のまこメシ。】
・ほっけ焼き
・大根の煮物
・枝豆
・あさりの味噌汁
・スイカ
・ビール



今や戦争は、他人事ではないような気がする。

気が付くと、始まっているからさ。

そして、戦争は始めてしまったら、終わりにするのが難しいこともよく知っている。

だからこそ、アタシたちは、始めない努力をしなければならないんだ。





なのに、そんな当たり前のことを、

アタシたちはすぐに忘れてしまいそうだから。




8月15日終戦記念日は、
そんな「忘れ物」を取り戻しに行く日にしようと思うんだ。


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