独りメシ。ばんざい。

なんでもない日常
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ジャンヌダルク。


独りメシは、苦手だ。


行きたい気持ちは満ち満ちているのだが、
ビビりのアタシは、勇み足。


なかなか勇気が出ないんだ。





昔。
一人で外食をする女性が、まだ、奇異な目で見られていた時代。

友達もいない寂しい人。
中には、そんな風に思う人もいたかもしれないけれど。


まだ、学生だったアタシは、
そんな女性をカッコいいと憧れていたんだ。





その人は、働く女性。
お洒落で、明るくて、カリスマ性のある素敵な女性(ひと)だったんだ。


ジャンヌダルク。


心の中で、そう呼んでいた。
先陣を切って、勇ましく戦う女性の象徴だから。





そして、今やアタシも、働く独身OLとなり、
状況に応じて、一人で食事を摂る機会も増えたけれど。


やっぱり、ビビッちまうんだな。


もどかしいよ。
彼女のように、堂々と立ち振る舞えないんだ。





それでも、たまに、勇気を出して、一人で入店できた時、
少しだけ、自分の世界が広がったのを感じる。


ジャンヌダルクのように、
馬にまたがり、剣(つるぎ)を高くかざしている気分になるんだ。





独りメシ。
なんと自由で冒険心に溢れている行為であろう。


気のせいか、
一人で訪ねた方が、「盛り」もいい気がするぞ。







独りメシ。ばんざい。

本日のまこメシ。


このナンも。


アタシのパンツよりデカい。


【独りで突入したインド&タイ料理店のランチのまこメシ。】
・カレー2種セット
 (ナン・サラダ・ミニライス・ピクルス・デザート付)



最近、ようやく分かってきた。
独りメシは、寂しいわけじゃない。


誰かと一緒の楽しさを知っているからこそ、
一人の時間も楽しめるのだと。


そして、一人の時間を充実させられる人こそ、
きっと、誰かを、
皆を幸せにしてあげられるんだ。


ね。ジャンヌダルク。

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