父の認知症が始まった。#54

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年をとるということ。


連休に、実家へ帰省。
父の顔を見るなり、「あれ?痩せた?」と思ったんだ。


聞いてみると、歯の調子が悪いとのこと。
たまに、痛くなり、食べることが億劫(おっくう)になっているみたい。


昔から、虫歯もなく、丈夫な歯が自慢の父。
今でも、3カ月に1度は、歯のクリーニングに通っているというのに。


馴染みの歯医者で相談したところ、
「虫歯ではなく加齢のせい」と云われ、特に治療はしてくれないとのこと。


痛みという紛れもない事実があるのに、その痛みはレントゲンに映らない。
身体からの明確な警告信号を、「年のせい」のひと言で済まされてしまうのだって。


確かに、お偉い先生がそういうのなら、事実、「年のせい」なのだろう。
父も、「もう、いいよ」と淋しそうに笑っているけれど。


患者の不安を払拭する説明をするのもプロの医師の仕事ではないか?


何でも、「年のせい」と簡単に片づけないで欲しい。
まるで、こちらが悪いみたいに、云わないで欲しいんだ。




淋しいけれど。


年をとるって、こういうことなんだろうな。


静かに諦めることが増えるのだろうな。

本日のまこメシ。


アタシこそ。


もう自分は若くないと自覚している。


【煮物は父の手作りの実家の晩酌のまこメシ。】
・刺身盛り(太刀魚/甘エビ/ホタルイカ)
・ふかひれスープ
・蓮根のきんぴら
・練物いっぱいの煮物(父作)
・日本酒(熱燗)





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「もう若くない」と過ぎゆく時を責める声。


軋(きし)むココロ。


積もる不安。


だけど、年齢だけを理由に、全てを諦めたくはない。




身体は衰えても、ココロはきっと豊かになっている。


喜びも、哀しみも、深く理解できる。


誰かのそばで、そっと寄り添えるはずだ。




重ねた“時”を人生の味方にしたい。


アタシだけの輝きに変えたいんだ。


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