静かな葛藤。
人を褒めるのは好きだ。
きちんと見ていたよ、と伝えられる気がするから。
「アナタのそういうところ、素敵だね」
「キミがいてくれて、ホント助かるよ」
お世辞ではなく、正直に素晴らしいところを褒めると、
そのたびに相手の表情がほどけて、アタシまで嬉しい気持ちになるんだ。
本当は、そんな役だけをやっていたい。
優しくて、怒らない同僚役をずっと続けていられたら、どんなに幸せだろう。
だけど、現実は、誰かのミスやいい加減さ、
見逃せないほころびが、平然と目の前にやってくる。
そのたびに正直に咎(とが)めて、嫌われる覚悟なんてアタシにはない。
このまま見なかったことに出来たらと、頭の中を何度もよぎる。
だけど、飲み込んだ言葉とため息が、
喉のあたりにつかえて、やがて息苦しくなってくる。
「次はこうして欲しい」
「それは流石におかしいですよ」
と、どんなに優しく伝えたとしても、
人の話はきかなかったり、
言い訳ばかりだったり、
自分の失態を棚に上げ、睨みつけてくる輩(やから)もいる。
嗚呼。
良い顔だけしていたい本音と、
ちゃんと向き合いたい気持ちと、
どちらも抱えたまま生きるのは、結構、つらいね。
会社という狭い世界で、
人と人との距離感の中で生まれる静かな葛藤。

本日のまこメシ。
頑張れアタシ。
ナポリタン。
【職場の人間関係は難しい(涙)の本日のまこメシ。】
・ナポリタン
・野菜スティック
・冷やしトマト
・アメリカンチェリー
・豆乳

そして、今日も、
嫌われたかもしれない不安と、
ちゃんと届いて欲しい願いとが、
せめぎ合う帰り道。
それでも明日もまた、
褒めて、叱って、また褒めて、
アタシの中の小さなズルさと、
小さな誠実の両方を抱えたまま、
少しだけ前へ進んでいくのだろう。
心の中では、
「どうせアタシのことを悪い人だと思っているんでしょ」と悪態をつきながら。
それでも、自分の痛みごと、
誰かの背中を押せる生き方を選びたいから。

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