父の認知症が始まった。#35

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寿命。


最近、父の「手先の震え」が酷くなってきた。
気付くと、細やかに、リズミカルに揺れている。


嗚呼。
昔、近所のお爺ちゃんたちは、皆、そうだったなと、感慨深く思い出す。


医学的には、「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」と呼ばれ、
老化と共に顕著に見られる現象のようだ。


震え以外に症状が見られない場合は、
高齢者にはよくあることなので、あまり心配はいらないそうだが、


もし、これが、
認知症に伴う手足の震えや麻痺などの「運動障害」だとしたら、怖いな。






一般的に、認知症は寿命を短くすると云われている。
個人差はあるが、認知症患者の寿命(余命)は、発症から5~12年と云われているそうだ。


自身の震える手を見つめ、
父が、ぽつり、呟いた。











「寿命だな」


本日のまこメシ。


永遠の命なんて。


欲しくはないけれど。


【長生きはしたいし、して欲しいの晩酌のまこメシ。】
・塩唐揚げ
・ほうれん草のお浸し
・ゆば豆腐
・キムチ
・ビール



人間は、年齢を重ねれば心身機能が老化していき、やがて死を迎える。

知ってるよ。

これは、誰もが避けては通れない道なんだ。

だけど、誰もが辿る道だからこそ、

自分らしく、人間らしく、最期を迎えたいものだろう。





現代医療では、認知症は治らない。

分かっている。

だけど、次第に衰えていく父を前に、

こう願わずにはいられない。








どうぞ、治りますように。

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