第30柱 私のもこり神様『男とか、女とか』

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男とか、女とか。

まこの務める映画制作会社の代表は「スケベじじぃ」いや「監督」が務めているが、実際に事務所を切り盛りしているのはプロデューサーのガガさんである。
(ガガさんの容姿等については、第24柱 私のもこり神様『プロデューサー・ガガ。』を参照してくだされ)


監督とガガさんは、師弟関係(勿論、監督が「師」)にあたり、年齢も二回りほど違う。
ガガさんは、監督の後期の作品全てにプロデューサーとして参加、更に、監督が代表を務める事務所の経営までこなし、監督を支え続けている。


だからこそ、監督に物申せるのは、ガガさんくらいだ。
一度、言い出したら、他人の意見など聞かない監督。
映画界では「神」扱いされている監督に、強く云える人など、他にはいない。
先日も、初号試写(関係者が最終確認の為に見る試写)終了直後に、『もう一度、全部撮りなおす!』とちょっこり暴れていた監督を何とか宥(なだ)めたのもガガさんだ。
ガガさんがいなかったら、スタッフ全員、心労でハゲるに違いない。



さて、日本に於いては、プロデューサーより監督の方が上位にいるように思われていることが多い。
(実際に、そういう場合もある)
が、世界基準で云うと、監督はあくまでも「映像制作・演出面を統括する責任者」のことだ。
対して、プロデューサーは「作品に対する総合責任者」。
プロデューサーは、映画の企画、監督や役者の決定、制作費やスタッフの収集、公開する映画館の手配や宣伝まで、全ての責任を負う偉い人なのだ。
実は、ガガさん、スーパー・レディなのである。


そんなガガさん、若い頃は、相当苦労をされたらしい。
映画の世界は、今でこそ女性のスタッフも増えてきたが、当時の映画界は、紛れもなく「男社会」だったと云う。
ガガさんは「異端」の存在で、常にハラスメントの対象だったとのこと。
パワハラやセクハラは当たり前。
仕事で成功すれば「女のくせに」、失敗すれば「女だから」。
『男の嫉妬ややっかみは、物凄いぞ』と遠くを見つめるガガさん。
ガガさんが、自分の事を「オレ」と呼び、強い言動で仕事を進めるのも、そんな過去があるからであろう。



もこり神様は云う。
「嫉妬のエネルギーを他人にぶつけるなんて醜い。そのエネルギーは、自分の成長の糧にするべきだ」




はい。
おっしゃる通り。(拍手)



しかし、こういった事案は映画界だけとは限らない。
また、ハラスメントは女性だけに向けられるわけでもない。
実際、苦しんでいる男性も、沢山知っている。

一部の強者が弱者に対して行う理不尽な行為。
昔も今も、無数に存在しているに違いない。


ただ、ガガさん達が頑張ってきてくれたお陰で、少しづつでも改善したことがあるのも事実だ。
そうした過去の人々の努力のもとに、今のまこの生活が成り立っていることを忘れてはならない。
そして、今度は、自分達こそが、次の「光」を見つけていかなければならないのだ。


男も女も関係なく。
老いも若きも関係なく。
真に切磋琢磨できる世界が来るといいな。


つづく

コメント

  1. きょん より:

    素晴らしい!!!
    久しぶりに拝見、読破!
    次が楽しみ!!!

    • まこ まこ より:

      きょんさんへ
      きょんさんの心温まるコメントが、とても励みになっています。
      いつもありがとうございます。