反面教師。
「あの人みたいには絶対ならないようにしよう」
心の中でそっと手を合わせる。
あの人の何が問題で、
自分はどう振る舞うべきか。
目の前の反面教師に、
イラ立ち半分、感謝半分である。
締め切りはルーズ。
指示はあいまい。
机の上はゴミの山。
自分の発している「匂い」や「音」や「空気」には無頓着。
部下には厳しく、しつっこく。
上役にはペコペコ、若い女性には猫なで声。
プライドだけはやたらと高く、
人の意見は聞かない、態度を改めない。
そんなあの人には、誰も注意してくれる人がいないみたい。
気付けば、「嗚呼、あれね。云っても無駄だし」と囁かれているぞ。
だから、アタシはあの人みたいに、
指摘を無視したり、話をすり替えたりしないと心に決める。
聞きたくない言葉ほど、いったん飲み込んでみようと、
「あの人から」学んだんだ。
ちゃんと注意してもらえる人でいられるように。
成長の機会を失わないように。

本日のまこメシ。
目の前のあの人には失礼だけれど。
あなたを見ていると、アタシは少しだけマシな大人になれる気がする。
【反面教師ありがとうの本日のまこメシ。】
・スーパーの総菜で作ったメンチカツサンド
・スーパーで買った菓子パン
・サラダ
・オレンジ
・苺ヨーグルト
・牛乳

ちゃんと注意をしてもらえる人でありたい。
見て見ぬふりをされるより、
「そこ、違うよ」と云ってもらえる方が、
少しだけ怖くて、ずっとずっと有難い。
耳の痛いひと言を、飲み込まずに投げてくれる人は、
きっと、自分の時間と、
ただ良い人でいたい欲を、
少しずつ削ってくれているはずだから。
それでも伝えてあげようと思ってもらえるくらい、
期待してもらえるアタシでいたい。
だから、アタシは、ふて腐れるのは止めて、
言い訳を一つ減らして、
「ありがとうございます」と云った後、
背中を向けてから、そっと悔しさを噛みしめる。
その小さな痛みが、
いつか、アタシを照らしてくれると信じて。

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