魔法の言葉。
アタシが高校生の頃の話だ。
駅へ向かう階段の途中で、
見知らぬ男子高校生3~4人がたむろし、
目の前を通り過ぎる女性を値踏みし、点数をつけていた。
「8点」
「3点」
子供のたわいもない遊びの一種なのだろうが。
憎々しいにも、ほどがある。
「赤点!」
きっとアタシのことだろう。
その頃のアタシは、頬に広がる赤い点々としたニキビに悩んでいたからだ。
彼らは、下品な嗤い声まであげている。
まるで、「残酷」を愉しんでいるみたい。
最低だな。
そう思ったが、高校生のアタシは、彼らを睨みつけることさえ出来なかった。
惨めだし、泣きたかった。
目を合わさないようにして、足早に通り過ぎるのが精一杯だった。
あんな卑劣なヤツら。
今だったら、完膚(かんぷ)なきまでに、叩きのめしてやるのにな。
云い返せば、良かった。
幼稚な男子高校生たちを、一言で黙らせる「魔法の言葉」を、
大人になってから、ある男性から伝授されたんだ。
「はん。オマエら性格悪いから、一生『童貞』やで」

本日のまこメシ。
一瞬で。
改心するに違いない。
【怯えて眠れ!の本日のまこメシ。】
・カレーうどん
・小松菜のお浸し
・オレンジ
・豆乳

あの時は、哀しくて、悔しくて、
でも、何も言い返せなくて。
だけど、悔しかったからこそ、すぐにニキビを治し、
容姿にも気を配るようになり、青春を謳歌したんだ。
あの卑しい男子高校生たちは、
あれから、どんな人生を送ったのだろう?
今頃、会社や社会や世の女性たちから、
低い点数をつけられているに違いない。
あの頃のアタシに伝えたい。
心ない人の言葉に惑わされる必要はないと。
「イヤなことはイヤ」と云っていい。
怒ってもいいんだよ。
そして。
ブスだって、美人に勝てることもある。
美人よりも幸せになるブスも一杯いるからな。
頑張れ、アタシ。
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