北風と太陽とおかっぱと。

なんでもない日常
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おかっぱ女。


アタシが通うスーパーのレジ店員の方たちは、
皆、とても感じが良い。


だけど、一人だけ、
いつも不機嫌な女性がいるんだ。


語尾が強くて、態度が荒々しい。
こちらから元気に挨拶しても、無言なんだ。


他の客も、不快に感じているようで、
彼女のレジは、避けているみたいだ。


アタシが買った愛する肉まんを、
レジ打ちの後、カゴの中に放り投げたこともあったぞ。





だからさ。
こんなことは、本当に無意味だとは思うのだが。


仕返しに「ツン」とし返してやったんだ。
心の中で、「おかっぱ女」と揶揄(やゆ)しながらさ。


云っておくが、「ボブ」みたいなお洒落な髪型じゃないからな。
「かっぱ」に丁寧語の「お」をつけた感じの「おかっぱ」頭の意味だぞ!






だけど。
この、おかっぱ女。


よく観察していると、
幼い子供には、すっごく優しいんだ。


表情も、声も、
打って変わって、柔らかい。





ふん。
それでも、目いっぱい、腹は立つけどさ。


ふと、思うんだ。








過去に、醜い「カスハラ」にでもあったのかな?


それで、大人には、心を閉ざしちまったのかな?


本日のまこメシ。


夢の。


メロン1/2個喰い。

【小玉だけどなの本日のまこメシ。】
・めんたいこと大葉のおにぎり
・残り野菜の味噌汁
・小玉メロン
・豆乳





あれから。


アタシは、人気のない彼女の列に積極的に並び、
笑顔で挨拶する日々を続けているんだ。


きっと、力ずくで相手を動かそうとしても上手くはいかない。
太陽のように、ぽかぽかと温かい日ざしを投げかけてあげようではないか。




すると。


苦節3年。


先日、とうとう、「おかっぱ女」がアタシに話しかけてきたんだ。
しかも、満面の笑みではないか!

「このメロン、まだ、固いよ。食べごろは、あと3日だね」




北風と太陽。

とうとう、「おかっぱ女」の心のベールを脱がせることが出来たらしい。









だけど。






なぜ、タメ口なんだ?

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