会社に行かなければならないのが辛い。
昔、まだ、新卒の新入社員の頃。
連休明けの前夜。
午前0時過ぎのことだ。
同期の女性が、泣きながら電話してきた事がある。
「今夜、寝て起きたら、明日は会社に行かなければならないと思うと辛い。だから、眠れない」と。
ごめん。
同期なのに。
泣くほど、会社が辛かったなんて、今まで気が付かなかったよ。
勇気づけたい一心で、
「明日、会社へ行くために寝るのではなく、今日、思いっきり楽しんだ心と身体を癒すために寝ればいい」と諭(さと)した。
そして、「明日も一緒に頑張ろう」と付け加えた。
彼女は、「わかった、ありがとう」と小さく答え、電話を切った。
翌日、彼女は元気に出社し、笑顔で仕事をこなしていた。
ああ、大丈夫だな、と思っていたが。
彼女は、約1年後、あっさりと会社を辞めてしまったのだ。
その頃のアタシは。
正直、彼女の気持ちが理解出来ていなかったようだ。
会社に行きたくないのは、ただの現実逃避だと思っていたし。
でも。
今なら分かる。
会社へ行きたくない理由は、人それぞれ。
真面目な人ほど、苦しんでいるに違いない。
彼女の場合。
今の仕事は安定しているが、溢れるほどの仕事量と残業の日々。
嫌味な上司の小言にも、辟易(へきえき)していたようだ。
そして、彼女には、叶えたい「夢」もある。
「夢」からどんどん離れていく現実が、何よりも辛かったのだ。
結局、彼女は安定を捨て、自分の「夢」である映画制作の世界へ飛び込んだ。
そして、苦労した末、時間をかけて長編映画を創りあげ、公開に至った。
「夢」を叶えたのである。
今夜。
アタシも、明日、会社へ行かなければならないのが辛い。
仕事そのものは楽しいし。
責任だって、全うしたい。
だけど、自分だけが正義だと、怒鳴り、威張る上司はいるし。
頑張っている人が報われない、ズルい人ばかりが得をする環境は耐えられない。
何食わぬ顔で、頑張ってはいるけれど、
ホントは、もう限界なのだよ。(涙)
それに。
会社に行きたくないもう一つの理由がある。
アタシにだって、本当は叶えたい「夢」がある。
生活の為の労働を「しなければならない」自分が情けなく。
多くの時間を割いているのが、辛いのだ。
「今夜、寝て起きたら、明日は会社に行かなければならないと思うと辛い」
今なら、彼女の気持ちが、手に取るように分かる。
彼女のように。
好きなことにチャレンジして、生きていきたいのだ。
もう。
会社は卒業しても、いいのかな?

魅惑のハニーレモンバターケーキ
とは云えですな。
大人なので。
明日、いきなり会社に行かないという訳にもいかないのである。
取り敢えず。
自分を応援する為に、ご褒美スイーツを与えましょ。
■BUTTER & bee(バター&ビー)のハニーレモンバターケーキ(1944円(税込))


一口、ぱくり。
おお! 口の中でとろける。
泣き出しそうな心にも、染みわたる。
さてさて。
お腹は整った。
心はどうだ?
「今夜、寝て起きたら、明日は会社に行かなければならないと思うと辛い」
やっぱ、辛いけど。
行ってみないと、良いことにも出逢えない気もする。
だから。
今夜は、しっかり寝て。
明日の幸運を、つかみに行ってみよう。
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