父の認知症が始まった。#30

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脳と身体と心と。


最近の父は、弱気な発言が多くなったような気がする。

「もう、いいかな」

「年末までは頑張るけど、それ以上は分からないぞ」

「後は、皆でなんとかしてくれ」


加齢や認知症の症状により、
徐々に、日常生活が面倒臭くなってきたのだろうか。


以前は、父の役目だった固い瓶の蓋(ふた)を開ける作業も、
気付けば、代わりにアタシが「フンッ!」と開けている。




父は、健康維持のため、毎日のように近所を歩いているが、
よく観察していると、以前より少し息が上がっているようだ。


きっと、筋力や握力も少しづつだが、衰えてきているのであろう。
僅かだが動作がゆっくりになったような気がする。


認知症と診断されてからというものの、
つい、「脳」のことばかりに意識を向けていたが。


「身体」や「心」の変化だって、見逃してはいけないよな。





「脳」と「身体」と「心」は、きっと、三位一体だから。


本日のまこメシ。


最近。


居間でうたた寝している父を見かけると。


つい、息をしているか、確認してしまう。


【高齢者への「あるある」だよなの夏野菜の晩酌のまこメシ。】
・トウモロコシ
・冷やしきゅうり(金山寺みそ添え)
・ミニトマトの塩こうじかけ
・無花果
・ビール




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父が認知症と診断されてから、そろそろ1年になる。


言葉や身体が、少しづつ不自由になってきても、
本人の「心」は動き、
哀しきかな、
自分の置かれている世界は、しっかり理解しているようだ。




「脳」と「身体」と「心」は、三位一体?


ううん。


そう思っているのは、それなりに健康な「今」のアタシだからだ。





「脳」が壊れたら、「身体」や「心」も壊れるの?


それとも、「心」だけは、いつだって、自分らしくいられるの?


じゃぁ、「心」が一番先に折れたら、どうなるの?










未来が怖いよ。

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