父の認知症が始まった。#19

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人は忘れる生き物だから。


ゴールデンウイークに、実家に帰省。

昨年の10月に父が認知症と診断されて以来、約半年が経過したが、
今のところ、父の様子に変わりはないように見える。


が。
よく観察していると、

少しづつではあるが、
出来ないことが、増えてきている気がするんだ。

少し前から、スーパーで1万円札を出すことが多くなった。
以前はよく使っていた小銭も、今は、引き出しの中で山のようになっている。


最近は、「スマホ」で電話がとれないことが増えてきた。
「スワイプ」が、よく分からないみたいだな。
(折り返しては、してくれるのだが)


人は年を重ねれば、誰しも忘れっぽくなるし、
出来ないことも増えてくる。


分かっているさ。
しょうがない。


勿論、
いつか自分だって例外ではないけれど。


何故だろう?
自分の親のそんな姿だけは、見たくはないんだ。




「人は忘れる生き物だから」
少し泣きそうになりながら。


「人は忘れる生き物だから」
呪文のように、唱えてみた。





そう、忘れるのは当たり前。

人間の脳は、忘れるように出来ているんだ。

それに、忘れるから生きていけることもある。

人間、辛いこともあるからな。




きっと、そうなんだ。

本日のまこメシ。


食欲は。


親子そろって、かなりある。

【 ペロリだよの父と晩酌の実家メシのまこメシ。】
・鰻丼
・湯葉豆腐
・天ぷら(かぼちゃ/アスパラ)
・アジの干物
・スイカ
・日本酒(冷酒)




「ネクタイの締め方がわからない」

来週、親戚の葬式に行く父が、少し困り顔で、そう告げた。
昔は一人で出来たことが、少しづつ、困難になっていくみたいだ。


どうしよう? 当日の朝、姉に来てもらおうかとも思ったが、
そんな事はおくびにも出さず、笑顔でこう云ってみた。

「よーし。じゃあ、特訓だね」


それから、ネクタイの締め方のレクチャーを受けた父は、1時間ほど自室にこもり、
喪服に綺麗にネクタイを締めた姿で登場し、「どうだ?」と笑ってみせたんだ。


認知症の方には、
否定したり、急かしたり、責めるような言葉はNGだ。


我が家では、出来ないことに、手を貸すのは当然だが、
出来ることは、何でも自分でやって貰うようにしている。


ゆっくりで構わない。
他人に迷惑をかけなければ、それでいい。




父よ。
共にゆっくり行こうや。


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