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第79柱 『SOS』

SOS アタシが、足を怪我しようが。アク部長が、逃げてしまおうが。目の前の仕事が消えてなくなるわけではない。誰かがやらなければ、それは結局、後でアタシの首を絞めあげるだけだ。 よし。やるしかない!まずは、最も信頼している経理の慶子さんへSO...
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第78柱 『敵』

目に見えない敵。 あの忌まわしい事件が起きたのは。「コロナ感染症」が、世界中を混沌に陥(おとしい)れ始めた頃のことだ。 コロナは、アタシ達の生活様式を大きく変えてしまい、在宅勤務やリモートワークを余儀なくされ、アタシは、それに対応できるシス...
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第77柱 『そして、皆、いなくなった』

そして、皆、いなくなった。 アク部長が就任してからというもの。スタッフの入れ変わりが、激しくなった。(アク部長については、第69柱 『悪魔が上司になるなんて』参照) この短期間だけでも。出向者は、精神科へ通い始めた者・1名、理由をつけて本社...
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第76柱 『時間が巻き戻った!?』

朝の祈り。 ヤバイ。寝坊した。 その日、気分よく二度寝したアタシは、そんな自分を呪いながら、家中の時計を、何十回と確認しながら身支度を進めていた。 まー、しかし。いつもなら、最後まで観られないテレビの料理コーナー。寝坊したお陰で、今日は、最...
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第75柱 『それ、ロマンス詐欺やで』

謎のアメリカ人。 アキさん(仮名)は、同じ職場の派遣社員さん。40代独身、とっても仕事の出来る女性である。そんなアキさんとランチをしていたら。度々、アキさんのスマホにメッセージが入る。なに、なに? もしかして、彼氏さん? 「うん。そうなの」...
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第74柱 『弱い犬ほどよく吠える』

弱い犬ほどよく吠える。 「会社、辞めたい」 最近、思わず、口をついて出てしまう。アク部長がパワハラで人々を支配するようになってからだ。 「まこちゃんが辞める必要ないわよ。辞めるのは、アク部長の方よ」 経理の慶子さんが、優しく言い放つ。彼女は...
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第73柱 『月はどっちに出ている?』

月食。 2021年5月26日。昨年の皆既月食の出来事である。 チロリと月食を見ようと、夕闇の中、一人、外へ出た。東京の空は狭い。月を探して、ふらふらと街を歩き回る。月はどっちに出ているのだろうか?下調べもせず、ふらりと出てきてしまった自分を...
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第72柱 『ハラスメントをしている本人には自覚がない?』

ハラスメントをしている本人には自覚がない? アク部長からパワハラを受け、先日、会社を去った男性から連絡が来た。(男性については、第70柱『会社なんて、誰か死ぬまで助けてくれない』を参照)今は、心も落ち着き、出向元で元気に働いているそうだ。男...
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第71柱 『恐怖を感じる3分前』

恐怖を感じる3分前。 アナタは、幼い頃の記憶を、何歳くらいから持っているだろうか?幼児期健忘と呼ばれ、3~4歳以前の記憶を覚えている人は、殆どいないそうだ。 アタシの場合。幼少期の、日常の出来事は忘れてしまったが。恐怖を伴う体験だけは、鮮明...
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第70柱 『会社なんて、誰か死ぬまで助けてくれない』

会社なんて、誰か死ぬまで助けてくれない。 アク部長が就任してからというもの、事務所の中は、いつもシンと静まり返っている。誰も喋らないし、誰も笑わない。そう云えば、電話も来客も、めっきり減ったな。 アク部長が、ひと際ビクビクしている小柄な男性...