なんでもない日常

なんでもない日常

東京は早すぎて。

夏のセール。 毎年、思うのだが、東京の夏のセールは、鬼のように早い。 早い処では、6月末から始まっていたぞ。本当にいいのか?夏はこれからが本番だぜ。 今夏に着られる洋服を、既に、セール価格で購入できるのは、とても有難いのだが。 毎年、セール...
なんでもない日常

ハズレ。

痛い。 違うんだ。悪いのはアタシの方なんだ。 勝手に、キミに憧れていたんだ。ため息が出るほど、美しかったから。 高望みだって知っていたよ。自分には不釣り合いだってことも。 だけど、キミと歩いてみたかったんだ。どうしても、自分のモノにしたかっ...
なんでもない日常

優秀な人ばかりが勝つわけではない。

勝負。 「優秀すぎないから、オマエを選んだんだ」 これ。昔、アタシが幾多のライバルを出し抜き、某・巨匠の映画制作会社に就職した時に云われた、クソみたいな理由である。 優秀すぎる人は使いにくい。だから、オマエがちょうどいいんだ、と。 失敬な。...
なんでもない日常

洗濯日和。

何を洗う? 野蛮な日差しが降り注ぐ。今日も、洗濯日和になりそうだ。 夏用のシーツを洗ってさ、大きく広げて干してみた。 夜は、友人と出かけよう。暑い、暑いとビールを煽(あお)り、久しぶりの談義に花を咲かせる。 いっぱい、呑んで、いっぱい、笑っ...
なんでもない日常

イライラしてもしょうがない。わかってる。

ドア地蔵。 以前の満員電車とまではいかないが。日常の通勤風景が戻ってきた。 そして、ほら、今日もいるよ。電車のドア付近で、全力で自分のポジションを守っているヤツが。 右側に「ドア地蔵」。左側に「ドア大仏」。 ははん。人の迷惑を想像できず、気...
なんでもない日常

ぞろ目な人々。

偽セレブ。 会社のお中元・お歳暮の手続きは、日本橋・髙島屋に出向くことに決めている。 お行儀の良い店員さんに傅(かし)ずかれ、なんとも優雅で上流階級気分を味わえるからだ。 ふっ。年に2回の偽セレブである。 しっかし。平日の午前中だというのに...
なんでもない日常

夕焼け。

夕焼け。 昔、東京で一人暮らしを始めたばかりのアタシの部屋に、突然、父が訪ねてきたことがある。 「オマエの家の近所を観光したい」 さて、どうしよう?何処へ連れていこう? 父の趣味は、マラソンや山歩きだ。人混みは嫌いで、行列には並べない性分で...
なんでもない日常

何だかツイていない日。

ツイていない日。 近所のスーパー。小銭を思い切り、床にぶちまけた。這いつくばって、かき集め、後で数えて、1円足りぬ。 嗚呼、ツイてねぇ。 駅のロータリー。友人の車だと思い、駆け寄る。笑顔でドアを開けたら、全く知らない人だった。 嗚呼、ツイて...
なんでもない日常

心が眠りたがっているんだ。

ロングスリーパー。 アタシは、ロングスリーパーである。目覚まし時計をかけないで寝ると、平気で10~12時間は寝てしまう。 老体がお疲れモードなの?足りない脳みそでも、少しは使っているのかな? それもあるけれど……。とにかく「心」が疲れている...
なんでもない日常

あたほ。

父からのメール。 独り暮らしの父から、久しぶりにメールが届いた。『あたほ』これ、どういう意味だろう? 電話で聞いてみると、慣れないメールで、悪戦苦闘しているとのこと。「うまくメールが送れないんだよ」 そこで「父の日」に帰省した際に、父のスマ...