まこメシ。

なんでもない日常

ズレちゃう電車。

新人さん? 暖かい春の日差しを受けながら、街中に、新入社員が溢れ出す季節。 アタシは、一人、家路を急ぐ。いつものように、A駅から電車に乗り込んだ。 地下鉄の駅の間隔は、短い。すぐに、次のB駅に到着だ。 が、あれ? 扉が開かない。すぐに、運転...
なんでもない日常

お父さんと呼ばれて。

お父さん? 休日のデパ地下は、混雑している。押し合い、へし合い、人が流れていく。 買物途中のご婦人が、旦那さんを見失いそうになり、小さく叫んだ。 「お父さん!」 周囲の紳士たちが、一斉に振り返る。汝(なんじ)の名、皆、お父さんのようだ。 夫...
なんでもない日常

父はクチ下手。

留守電。 一人暮らしの実家の父へは、大体、アタシから電話する。 普段はクチ下手の父だが、それでも、楽しくお喋りしてくれる。 先日、珍しく、父から着信があったようで、1件、留守電が残されていた。 あれ? お父さん。いったい、何の用かな? (以...
なんでもない日常

迷う女。

しまむらセール。 先日、『しまむら』のセールで、3枚組ショーツ780円(税別)を見つけた。これは、絶対、「買い」である。 普段なら、「M」サイズを購入するところだが。自宅用なので、ゆったり目がいいかな?それに、最近、太り気味。でも、いったん...
なんでもない日常

自分の足でどこまでも歩いていける。

友の言葉。 病を患った親友が、亡くなる2週間前に遺した言葉。 皆、贅沢だよ。 食べたい物を食べられるでしょ。 自分でトイレに行けるでしょ。 その気になれば、自分の足でどこまでも歩いて行けるでしょ。 生きられるだけ、いいじゃない。 そう。アタ...
なんでもない日常

独身オーラ。

おひとつからでもお買い求めいただけます。 夕暮れせまる商店街で、美味しそうなコロッケを売っていた。チラと横目で眺めると、「おひとつからでもお買い求めいただけますよ」と、優しいお声がけをいただいた。 自身の過去を振り返ると、ふむ、この言葉、よ...
なんでもない日常

出会いの季節。

どこにでも出会いは転がっている。 人事異動の季節。我が社にも、新しい風が吹いた。 そのうちの一人は、50代後半の男性H氏。アタシの上司になる方で、本日、初対面のご挨拶である。 マスクの上からでも読み取れる、温厚そうな雰囲気。ふー。良い人そう...
なんでもない日常

あと何回、桜を愛でることが出来るのだろう。

あと何回……。 幼い時には、考えた事もなかった。あと何回、桜を愛でることが出来るのだろう。 そんな事を思うようになったのは、勿論、年齢を重ねたことも、理由の一つであるが。この世の仕組みを、ほんの少し、理解してきたからだと思うんだ。 人生なん...
なんでもない日常

スコール。

スコール。 昔、訪ねたアジアの国。南国の突然のスコールは、アタシの心をトキめかせた。 さっきまでの青空が、風のざわめきと共にかき曇り、雷の光を合図に、大粒の雨で熱い身体は濡れそぼる。 嵐のように近づくスコールは、何だか、恋の始まりに似ていな...
なんでもない日常

素朴な疑問。桜の下のピンクのヤツ。

素朴な疑問。 お花見シーズン真っ盛り。毎年、疑問に思うのだが。お花見に、ピンクの服を着てくるヤツがいる。何故だ? 短絡的に、桜=ピンクを想像してしまうのか?雑誌をお手本にしたお花見コーデなのか? だけど。本物のピンク(桜)に勝てる筈もなく。...