お客様は神様じゃない。
お歳暮の季節がやって来ると、
アタシは日本橋髙島屋を訪れる。
貧乏が染みついているアタシだが、
この日ばかりは偽セレブへと変身だ。
重要文化財の建物に、1歩足を踏み入れると、
大きなクリスマスツリーが出迎えてくれる。
2024年のツリーのトレンドカラーは、「PeachFuzz(ピーチファズ)」。
優しさや安らぎを感じさせる温かみのあるオレンジ系のピンク色なんだって。
気のせいか。
サンタが少しダサいけど。
平日の午前中のせいか、
顧客の中心は、富裕層や中高年だ。
皆、穏やかで、
幸せそうに見える。
アタシは、名物エレベーターに乗り込み、
お目当てのお歳暮コーナーへと進む。
客同士も道を譲り合い、
和やかに時間が過ぎる。
手入れの行き届いたエレベーター。
案内係の方による優雅な案内と操作。
親切でテキパキとした応対のお歳暮担当者。
うん。
アタシ、ここ(日本橋 髙島屋)が好きだ。
本日のまこメシ。
新館6Fの『今半』は、特上今半御膳 4,840円なので。
本館B1の『今半 イートイン』で、お得にランチ。
【それでも立派なご褒美ランチの本日のまこメシ。】
『人形町今半イートイン』
・すき焼御膳 梅 1,925円
心静かに、極上すき焼を堪能していると、
買物袋を抱えた金持ちそうなご婦人が、一人、
人を押しのけながら、ガシガシとやって来た。
そして、席につく前に、
店員さんに、吐き捨てるようにこう云い放ったのである。
「ステーキ丼。松」
「ちょっとトイレ行ってくるから、荷物見ててよ!」
つっけんどんな言葉遣い。
命令口調。
横柄な態度。
品の欠片(かけら)もありゃしない。
百貨店に限った話ではないが、
客は金を積めば、何をしてもいいってもんじゃない。
客は、店から提供された美味しい食事やサービスに対価を支払っているだけ。
ある意味、対等なんだ。
ステーキ丼「松」のご婦人よ。
キミはただの「客」であって「神様」でも「王様」でもない。
例え金持ちであったとしても、心は貧しい。
勘違いにもほどがある。
客もマナーを守って初めて「お客様」となる。
横柄な態度の客には、反吐(ヘド)が出るんだ。
ご婦人よ。
キミには「松」は似合わない。
アタシに、譲って。
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