あの人よりマシ?

ああ、腹立たしい。
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どちらが上?


アタシは、「あの人よりマシ」という考え方が大嫌いだ。
勝手に人を見下して、優越感に浸っているように思えるからである。


しかし、先日、身につまされる出来事があった。
まさか、自分にもこんな日が来るなんて、思いもしなかったんだ。


その日は、一人で外食ランチ。
前菜3種(チキン/マリネ/揚げナス)とグリーンサラダが、ワンプレートに美しく盛られている。


だけど、あれ?
アタシのサラダに、ドレッシングがかかっていない?
野菜の味しかしないぞ。


隣席の見知らぬあの人のプレートをチラ見すると。
やはり、たっぷりとドレッシングがかかっているのが分かる。


うーん。
お店の人が、アタシのだけ、忘れたのかな?


店員さんに告げようか?
でも、ランチ時は、すっごく忙しそうだから気が引ける。


我慢しようかな?
だけど、どうしてアタシだけ、こんな不運にあうのだろう?


すると。
隣席の見知らぬあの人が。


アタシのプレートをじっと見つめ、
すかさず手を挙げて、こう云い放ったんだ。















「すみませーん。のプレートに、チキンが乗ってませーん!」












あ。


あの人よりはマシだった。

本日のまこメシ。


明らかに、自分より太っている人を指差して、
「あの人と私、どっちが太ってる?」と聞いてくる人。


嫌い。

【同じくらいだよと答えてやった意地悪な晩酌のまこメシ。】
・パセリドリア
・ジャガイモとブロッコリーとベーコンのバジルソースサラダ
・赤ワイン




やはり、アタシは、「あの人よりマシ」という考え方は好きになれない。

誰かと比べて生じる優越感や劣等感なんて、クソ喰らえだ。



だいいち、比べるべき対象は、「他人」ではない。

過去の「自分」や、未来の「自分」、理想の「自分」であるべきなんだ。




「あの人よりマシ」という思いで満足できるくらいならば、

いっそ、どん底まで落ちて、自力で這い上がった方が、カッコいいではないか。



そう、思うんだ。

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