父の認知症が始まった。#53

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親の老いを受け入れられない。


幼い頃は、父が世界で一番頼りになる存在だった。
どんな時もアタシの手を強く握り、守ってくれると信じていた。


だけど、そんな父も年齢を重ね、
年々、身体が小さくなっていく気がする。

そして、父が認知症と診断されてから、約2年3カ月が経過し、
現状では、あまり深刻な状態には見えないけれど、


それでも、やはり、少しづつ、
何かが削(そ)がれていく感じは否(いな)めないでいる。


「あの頃とは違う」と感じる瞬間も増え、胸が締め付けられるんだ。


以前よりも、物事に対する意欲が減ったな。
話し方や動作も、びっくりするぐらい緩慢だ。


自分で使ったコップは、水洗いだけで棚に戻しちゃうし。
父の寝室には、紙パンツが山積みになっている。


今まで頼りになっていた父が少しづつ弱っていく姿を見ていると、
戸惑い、寂しく、どう接したらいいのかさえ、分からなくなる。


親の老いを受け入れるのは、そう簡単なことではない。
それに「認知症」も加わるとなると「特に」である。





そして、それは、まるで、


自分自身の将来をも映し出す鏡のよう。


本音を云えば、

目を背けてしまいたい。



本日のまこメシ。


手抜きの晩酌。


でも、旨し。


【今日も“ちくわ”に感謝の晩酌のまこメシ。】
・ちくわの揚げ焼き(大葉とチーズ入り)
・生ゆば
・レバ焼き(総菜)
・残った炊き込みご飯のミニおにぎり
・日本酒(熱燗)



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勿論、年齢を重ねたのは、父だけではない。


アタシだって、同じだけ、年をとった。


鏡の中のアタシには、年月の重みが刻まれている。


だけど、年齢を重ねることは、経験や思い出も増えることだから、決して悪い事ばかりじゃないと信じていたよ。


強がりに聞こえるかもしれないが、「老いじゃなく進化だぞ!」と笑っていたんだ。


だけど。


少しづつだか、しかし、確実に衰えていく父の姿を見ていると。


時の流れは容赦ない。


最近、そんなことを感じるようになった。





永遠ではないんだ。


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