第126柱 『人は亡くなる前に』

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虫の知らせ。


アタシがまだ幼かった頃、
両親は、共働きだった。


鍵っ子。
姉とアタシは、周囲から、そう呼ばれていた。


だけど、全然、寂しくなかったよ。
だって、姉とアタシと猫の「たま」は、いつも一緒だったもん。


あれから数年が経過し、
そんなことは、忘れかけていたある日。


ふいに、母がアタシにこう告げた。

「小さい頃は、寂しい思いをさせたね。ゴメンね」


母は、少し涙ぐみ、
それから、不釣り合いなぐらいに明るく、こう続けたんだ。


「お母さんね、死ぬのが怖いの」

「死んだらどこに行っちゃうのかな?」

「管(くだ)に繋がれて生きるのはイヤ。ご飯が食べられなくなったら、もういいからね」


お母さん、なに云ってるの?
死ぬなんて、まだ先の話だよ、とアタシは笑っていたけれど。





それから、2週間後。





母は、急な事故でこの世を去った。
(母の死については、第9柱 私の母さん神様『母の死』を参照)


しかも、その時、母は脳死判定され、
管に繋がれて生きながらえるか、
装置を外して尊厳死するか、
その判断を、母の言葉を基に、アタシが下すことになったのだ。


あの日、母は、自分の死を予見していたのだろうか?
今となっては、分からない。


だけど、亡くなる前に、
母の気持ちを聞けて、良かったと思っている。














さぁ、今年もまた。


母の命日がやってくる。



本日のまこメシ。


虫の知らせか?


無性に、チャーハンが食べたい。


【それは腹の虫だの本日のまこメシ。】
・卵レタスチャーハン
・ザーサイ
・無花果(いちじく)
・トマトジュース





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人間や動物は、もともと自分の死を察知する能力があるという。
いわゆる「虫の知らせ」だ。


猫の「たま」は、死の間際、ふらりといなくなったし。
母にも、不思議なチカラがあったのかもしれないな。


映画やドラマだったら、
悪役が死ぬ前に、急にいい人になっちまったりするけれど。


アタシも、自身の死を察知して、
急に、いい人に変身できるのかな?





そんな自信はないからさ。





だから、「その時」をいつ迎えてもいいように。


いつでも善き人でいられたらなと、そう願うのだよ。


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