備忘録

なんでもない日常

ハズレ。

痛い。 違うんだ。悪いのはアタシの方なんだ。 勝手に、キミに憧れていたんだ。ため息が出るほど、美しかったから。 高望みだって知っていたよ。自分には不釣り合いだってことも。 だけど、キミと歩いてみたかったんだ。どうしても、自分のモノにしたかっ...
なんでもない日常

梅雨の日にパンツが消える。

断捨離。 「持たない暮らしが素敵だ」と、ミニマリストが云ったから。 だから、パンツを捨てたんだ。キミに憧れ、捨てたんだ。 だけど。洗濯できない。パンツがねえ。梅雨の日に、パンツが消えるんだ。 るるる。洗濯したけど、生乾き。これほど臭いモノは...
映画

怪物だーれだ?

キミの中に怪物はいるか? アタシは中学2年生の頃、イジメにあった。友人だと思っていた部活の仲間からだ。 苦しかったし、哀しかった。だけど、助けてくれた別の仲間もいたんだ。 3年生になる頃には、何事もなかったように日常が戻った。卒業式には、イ...
なんでもない日常

水曜の夜に。

折り返し地点。 平日勤務のアタシにとって、水曜日は、仕事のど真ん中。 疲れたな、明日はズル休みしちゃおうかな、なんて、邪(よこしま)な考えを抱くこともあるけれど。 はい、折り返し地点。週末まで、あと半分だ。 へなちょこ心と、萎えた身体で、よ...
映画

同じ穴の貉(むじな)。

バイオレンス映画。 「最近、家で、バイオレンス(暴力)映画にハマってます」 にっこりと微笑みながら、躊躇なくそう告げるお洒落な美容師さん。 「ボッコボコにされるシーンを観て、ストレス発散するんですよ。また、明日も頑張ろうって」 「えー、わー...
なんでもない日常

どなたか医療関係者の方、いらっしゃいますか?

アタシに出来ることは? 帰宅途中の地下鉄で。けたたましいサイレンと共に、突然、電車が止まる。 後方の車両から、緊迫した女性の声が響いてきた。 「どなたか医療関係者の方、いらっしゃいますか?!」 なんだ、なんだ、と振り返る乗客の中、静かに手を...
なんでもない日常

宵の明星。

金星。 日の入り後。西の空高く、圧倒的な明るさで輝いている星がある。金星(宵の明星)である。 あんな風になりたかったな。あんな風に輝きたかったな。 自分の人生を振り返り。何者にもなれていないことを寂しく思う。 だけど。何者かになれないと、人...
なんでもない日常

人に教えるのは難しい。

お局様、頑張る。 新人の頃は、上司や先輩の指導に従い、ただひたすら、彼らの背中を追っていれば良かったのだが。 気づけば、アタシも、お局(つぼね)様。人に追われる(教える)立場になってしまったようだ。 毎日、誰かからの質問責め。だけど、自分の...