初夢に『死神』来たる。
「死ぬときの神様は、人それぞれ、決まっているんだ」
見知らぬ「友」が、ニコリともせず、アタシにそう告げた。
これは、夢の中だよね?
遠くのアタシがアタシを見ている。
ところで「友」よ。
キミはいったい誰なんだ?
知らない顔なのに、「友」と感じる摩訶不思議。
正しくて、優しい、誰かさん。
だけど、少し、お喋りなんだよな。
「キミが死ぬときの神様は……」
「友」が、そうアタシに云いかけたとき、突然、紫のお札が現れた。
そして、それは、どんどん大きくなり、あっという間に「友」を覆い尽くす。
「……に、決まっているんだよね」
え? ちょ!
アタシの死ぬときの神様は誰なの?
重要な部分が、聞き取れなかったぞ。
アタシの死ぬときの神様は「死神」じゃないの?
「違うよ。ボクじゃないよ」
そう云い放ち、「友」はシュンと消えてしまった。
2023年。
アタシの初夢に、とうとう「死神」がやって来たようだ。
夢占い。
「死神」は、死を司る存在で、
初夢なんぞに現れたので、ギョッとしたのだが。
夢占いにおいての「死」は、「再生」「復活」「変化」を暗示し、
決して、悪い意味ではなさそうだ。
今のアタシの生活が、「日陰の雑草」なので。(笑)
悪いトコだけぶっ壊し、物事が良い方向へ変わってくれれば、嬉しいな。
ところで、死神さん。
「死ぬときの神様は、人それぞれ決まっている」って云っていたけれど。
結局、アタシの死ぬときの神様って、誰なのよー???
つづく
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