日本一の斬られ役 &『キングダム2 遥かなる大地へ』

映画
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日本一の斬られ役。


「いかに無様(ぶざま)に死ぬか、そればかりを考えています」

福本清三さんはそう話し、斬られる際に大きくのけ反って倒れる「エビぞり」を披露してくれた。
アタシが担当した映画祭で、ゲスト出演していただいた際の一コマである。


「福本清三」の名は知らなくても、「日本一の斬られ役」と聞けば、ああ、あの人だ、と顔が思い浮かぶも人も大勢いるだろう。
15歳で東映京都撮影所の大部屋俳優になってから60年以上、数えきれないほどの映画やテレビドラマに出演し、斬られ続けてきた人である。
その演技が目に留まり、トム・クルーズ主演の『ラスト・サムライ』にまで抜擢された、凄い人なのだ。



「“斬り方”には、剣道や居合術の教えがある。だけど、“斬られ方”には教科書がないんですよ」

若い時から、自宅の布団の上で、斬られ方、撃たれ方、死に方ばかりを研究したそうだ。
一つのことを、とことん突き詰めていく姿が、なんともカッコいい!



映画祭でのトーク終了後、打ち上げとして、ささやかな宴の席を設けたのだが、
福本さんと云う人は、本当に律儀で、優しくて、紳士的で、
とっても素敵な方であった。


そんな彼に、一番びっくりしたことは。





「私、下戸(げこ)なんです」 

 ※下戸=お酒を呑めない人のこと





普段は、斬られ役として、凶悪メイクをしているにも関わらず、である(笑)。



一同、爆笑!
のけ反ってしまった。(エビぞり!)



福本さんは、残念ながら、2021年に他界されたが。

5万回、斬られた男。
5万回、いや、何十万回、何百万回も、映像の中で生き続ける。


『キングダム2 遥かなる大地へ』


さて。
本日も、ネタバレはしないように。
参考にならんことを、勝手にモノ申す。



皆さん、ご存じ、『キングダム』(2019年)の続編。
1も、面白かったけど。
2も、大満足、最高に面白かったぞ。


前回は、吉沢亮と長澤まさみが主役級の働きだったが。
今回こそ、待ってましたの主演・山﨑賢人と清野菜名が、きらっきら、輝いていた。
今年度の国内映画賞は、二人で決まりだな。


『キングダム3』の公開は2023年(予定)。
1月なの?
12月なの?
もう、待ちきれな~い!



福本清三さんの話を聞いてから。

『キングダム』のような戦闘シーンでも、つい、斬られ役にも目がいってしまう。

次の大スターは、きっとあの中にいる!

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