日常

なんでもない日常

甘えていいよ。

甘えていいよ。 「甘えていいよ」なんて、簡単に云わないで。キミが思うほど、単純じゃないんだ。 知ってるよ。人は一人では生きていけないことも。 分かってるよ。自分が無力だってことも。 だけど、出来ないんだ。甘え方を知らないのだから。 何かを差...
なんでもない日常

「う」と「め」の言霊。

梅。 古事記では、日本語の五十音の全てに、意味があるとされている。一文字一文字にこの世を表す意味があり、「言霊(ことだま)」が宿っているのだ、と。 例えば。「う」は、「物事の始まり」。「め」は、「エネルギーが1つに集まる現象」。 うめ(梅)...
なんでもない日常

おっちょこちょい。

おっちょこちょい。 天然。ドジ。うすらバカ。表現方法は色々あるけれど。どうせなら、「おっちょこちょい」を選びたい。 「どんくさい」と詰(なじ)るより、「おっちょこちょいだね」と笑いたい。 ちょっと失敗しちゃったけれど。柔らかくて、愛嬌がある...
映画

バレンタインに『#マンホール』。

映画『#マンホール』。 バンレンタイン・デーの夜。街を歩くと、カップルだらけ。何故、そんなに盛り上がっているのか?彼女にボディ・タッチしている殿方が目立ったぞ。 こんな夜こそ。アタシは、一人で、映画『#マンホール』。穴に落ちた男の、人生を賭...
なんでもない日常

モテ期。

モテ期。 昔。女友だちと二人で、トルコ共和国を旅した。 何も決めずに、ふらふらと2週間。どこに行っても、チヤホヤされ、取り囲まれては、握手を求められ、お茶を奢られ、挙句の果てにはプロポーズまでされた。 勿論、親日、国民性もあるのだが。嗚呼。...
なんでもない日常

願いを叶えて、千本鳥居。

日枝神社。 東京赤坂、日枝(ひえ)神社。朱塗りの鳥居がずらりと並ぶ。千本鳥居。「参拝者が鳥居を奉納することによって、願いが通る(叶う)」という。ある意味、欲のトンネルかもしれないな。 だけど。それでもいいんだ。 欲があるから、夢も見るし。欲...
なんでもない日常

長生き。

長生き。 小学校の頃。近所に住んでいた、一つ上の優しいお兄ちゃんが、事故で死んだ。友達が泣いた。お母さんたちも泣いた。皆、皆、いっぱい泣いた。 何故だろう?幼いアタシは、「ズルいよ。愛されたまま消えちゃうなんて」と思ったんだ。 だけど。最近...
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寝ている時に足がつった。悶絶。

悶絶。 いででででっ! 寝ている時に足がつり、激痛で目が覚める。 これが噂の「こむら返り」?悶絶である。 痛いし、寒いし、不安だし。ひたすら、じっと耐えるのみ。 これは何かの罰なのか?それともオババへの階段か? いやだ。何でも、年齢のせいに...
なんでもない日常

大丈夫って云う人ほど、大丈夫じゃない。

大丈夫って云う人ほど、大丈夫じゃない。 駅のホームで蹲(うずくま)る女性がいた。「大丈夫ですか?」と声をかけると、すぐに「大丈夫です」と答えが返ってきた。いやいや、大丈夫じゃないよね?顔面蒼白。絶対、辛いし、心細いはずだ。 知ってるよ。笑顔...
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東京上京物語。

東京上京物語。 あの頃は。未来なんて、見えなかったな。 憧れの一人暮らしを始めたけれど。安月給で、お金もない。働きづめで、時間もない。カーテンも洗濯機も買えなかった。ステキな街で働いていても、カフェもランチも行けやしなかった。 実家から職場...