大型新人。
人事異動の季節である。
4月から6月にかけ、総会や組織改編が行われたせいか、
気付くと、アタシの周りにも、新しい顔ぶれが加わり始めた。
新入社員。
出向社員。
転職してきた人。
栄転の人。
飛ばされた人。
定年後に天下りしてきた人。
まさに、様々な人生ドラマが目の前で展開しているんだ。
そして、隣のチームには、大型新人がやって来たようだ。
経験や能力、人脈を買われたのだろうか?
60歳くらいの男性である。
前職は不明で、どういう経路でここに来たのかは不明だが、
長く映画界で働いていた先輩なのは間違いなさそうだ。
しかし、こういう場合、厄介なのが、
年上の部下、年上の後輩が誕生すること。
そして、大型新人は、
年下の上司(女性)から指示を受けた仕事に対し、こう云い放っていたんだ。
「変な話、前は社長だったんで、やって貰っていたから、分からない」
大型新人よ。
努力と才能で手に入れた前職だったのだろうが、
過去の栄光は、そう簡単に、自分から喋るもんじゃない。
誰かに気付かれて、
「いや、そんな」と謙遜するくらいがちょうどいいのだよ。
せっかくの功績も、霞(かす)んじまうぞ。
本日のまこメシ。
話の前置きに「変な話だけど」をつけるヤツ。
だいたい「普通」の話をしている。
【なんか癇(かん)に障(さわ)るの晩酌のまこメシ。】
・唐揚げ
・小松菜のお浸し
・湯葉豆腐
・イカめんたい
・日本酒(冷酒)
前は、社長だったキミよ。
過去は過去だ。
経験は「生かして」欲しいが、執着は「殺して」くれ。
自分の「今」と「未来」の居場所を作りたいなら、
今までの考えを捨てない限り、新しい始まりはないと心得よ。
ま。
頑張ってくれたまえ。
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