遠回り。

なんでもない日常
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道。


遠回りして帰ろうと思った。


いつもの駅を通り越して、
別の駅で降りてみる。


何度も行ったことのある場所なのに、
路地の匂いも、
信号の色も、
ぜんぶ初対面のような気がした。


どれも前からあったのかもしれないけれど、
気付いていなかった景色たちが「ここにいるよ」と名乗りを上げてくる。


商店街の始まりで、花屋の店先に並んだ名前の知らない花たちが、
風にゆらゆらと揺れながら、一斉にこちらを向いてお辞儀をしてくれた。


いつもなら曲がらない角を、何となく右に折れてみる。
路地の奥に、小さな可愛いお店と神社を見つけた。


電車を降りる瞬間、ふと、「遠回りしよう」と思わなかったら、
この店とも、一生すれ違ったままだったかもしれないな。


遠回りしたからこそ、出逢える人や景色もある。
ましてや、アタシだけの「秘密の時間」みたいで、わくわくするよね。


明日も、少しだけ、遠回りしてみようかな。



本日のまこメシ。


小径(こみち)に迷い込むと。


神社の中のソフトクリーム屋さん。

【パリパリのキャラメルソースが旨しのスイーツのまこメシ。】
『komichi』
・ソフトクリーム キャラメル 580円

小径の先には生魂(いくむすび)大明神が鎮座している。



今まで、アタシが選ばなかった道を、
ひとつずつ思い出してみる。


結婚しなかったこと。
子供を産み育てなかったこと。


多くの人が選ぶ道は欲しくなくて、
寄り道ばかりの人生で。


後悔はないけれど、あのまま真っすぐに進んでいたら、
今頃どうなっていたのかなと、思いを巡らせることはある。


そして、結局、今でも「何者でもないアタシ」でしかなくて、
遠回りどころか、道の穴に落ちているような人生かもしれないけれど。


それでも、効率よく生きていたら気付けなかった面白さやキラメキもあり、
遠回りしたからこそ、今のアタシに辿り着いたのだと信じている。


これからもきっと、
アタシは迷いながら歩いていくのだろう。


真っすぐじゃなくていい。
人と同じ道じゃなくていい。


ゆっくり一歩ずつ、回り道した先で、
まだ知らない景色と、
思いがけない誰かに、
また、出逢えますように。


まだ選んでいない道に、
沢山の素敵が待っていますように。



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